いつでも言葉に触れられる。積み重なるのは『本』ではなく読書時間だ。
フィクションに思える光景や出来事も、もしかしたら世界のどこかにあるのかもしれない。 そう思えることが旅に出る理由にはならないだろうか。
ブータンの公用語ゾンカでは、川のことを「チュ」という。眼前のパロ・チュに架かる吊り橋を渡ることこそ、ここに立ち寄った目的と言えよう。
残酷で切なくも、どこか颯爽と流れゆく風を感じさせる。生と死は並列だろ、と爽やかに言ってのけると共に、ブータンというヒマラヤの小国の存在を静かに心の深いところに釘打ってくる物語。
現地ガイドとドライバー。二人のブータン人とパーティを組み、いよいよブータンに足を踏み入れる。延々と続くワインディング・ロードの洗礼を受け……
伝統装飾に彩られたブータンの玄関口は、王宮内部を思わせる静謐な空間だった。
コルカタからブータンへ。迎えてくれたのは緑豊かな集落と山合に潜む一筋の滑走路。
ブータンとはどんな国だろうか。そう易易とは立ち入ることが出来ない土地へと我々を誘うのは白い雷龍だった。
頼れる旅の相棒。小さくて軽くてすごいやつ。
一人旅のお供に、一冊の本をポケットにしのばせよう。【旅本】として旅先(興味のある土地)に関連する読書ログをはじめます。
不慣れな土地での一人旅という拠り所のない状況でこそ、得られるものがある。