🚃Tiny Journey✈️

身軽に旅するミニマルバックパッカーの旅と読書の記録、時々手帳

ブータン探訪記4*ブータン料理を堪能したらやみつきになった話

Kuzuzanpo la ! 🌞(ゾンカ語でこんにちは)

ブータンの食レポ中のcometです🇧🇹

 

この話は前回の続きです。

朝食後に再び合流したガイドのJさんに唐辛子料理は食べられるのだろうかと聞いてみたところ…、もちろんお望みなら!と。なんでも辛いものが苦手な旅行客もいるのでホテルなどの観光客向けの食事は基本的に辛くないものを出しているのだとか。なあんだそういうことか、良かったよかった。

こうして心の準備が整った。

ちょっとお茶しようか

ブータンでちょっと一息入れるときに飲むのはミルク紅茶。ミルクティーじゃなくてミルク紅茶。いや他の人はミルクティーというのかも知れないけれど、我らがガイドのJさんはミルク紅茶ってずっと言っていた。自信満々の顔を見る度に微笑ましく思った。

ミルクティーとクラッカー

Jさんは日本に留学していたそうで日本語はペラペラ。英語限定かもしくは日本語対応可能か、事前に聞かれたガイドに関するリクエストは勿論日本語で!だってせっかくガイドに付いてもらうのにブータンのことがわかったようなわからなかったようなじゃツマラナイじゃないか。そうして待っていたのがJさんだった。日本語が話せるということでお給料も少し良いらしい。やっぱり外国語を身につけるってそういうことなんだ。

山小屋のドリンクバーコーナー

トレッキングの途中で立ち寄った山小屋は広々としていてよく整備されていた。例のミルク紅茶を保温しているポットが可愛らしい。ドリンクバーコーナーの壁にかかるのは歴代国王の写真。こういった形で街中でもよくお目にかかることができる。ちなみにブータンの現国王と王妃ははっきり言って美男美女。それ以外の言葉が見つからない。並んでいる様は目を惹くし、ブータン人でなくとも憧れる。

パンパンに膨らんだ豆菓子の袋

ちなみに飛行機内でもらった豆菓子の袋は物理の法則に従ってパンパンになっていた。ここは標高3,000m近くなのだ。

山小屋 de ビュッフェ

山小屋での食事は山の上なのに?と驚くほどの豪華さだった。

山小屋のビュッフェ

トレッキングといっても観光地ルートで観光客の利用の多い場所だからかも知れないが、まるでホテルのビュッフェのようで種類もありホカホカ。

食事が並べられていく様を見ていたのだけど、Jさんからここで例のものが食べられるとの情報が!期待に心が浮き立つ。

唐辛子料理の載った皿

赤米にカレー味のスープ、焼きそばにスクランブルエッグ、そしてエマ・ダツィ。

ブータン人はこのエマ・ダツィが大好きだ。Jさんがそう言っていたのだけど無論言わなくても伝わってきた。エマ・ダツィと言う時のその嬉しそうな顔を見ればね、誰でも分かるぜ!

  • 主食は米…粘り気の少ない白米か赤米
  • 主菜はエマ・ダツィ…唐辛子のチーズ煮込み(バター、塩、胡椒で味付け)

エマは唐辛子、ダツィはチーズのことだ。

ブータンで写真を撮る時の合図は「ハイ、ダツィ!」なのだろうか。あぁこれも聞き忘れてしまった。ダツィはチーズのことだし、ちゃんとイの口になるし、なにより嬉しそうな顔になるのだからきっとそうだと信じている。

いよいよ唐辛子を食す

さてもう一度プレートを見てみよう。

唐辛子料理の載った皿

手前にあるのが唐辛子のチーズ煮込みであるエマ・ダツィだ。万願寺とうがらしじゃない。本当に辛いやつ。確かにこれは野菜だ。完全なる具。しかも唐辛子のみというシンプルさ。赤いのも緑のも唐辛子。

なんとなく焼きそばから食べた。

カレースープも普通に美味しい、赤米もスクランブルエッグも至ってマイルド。遅ればせながらようやく覚悟が決まって緑のやつを小さく切った。きっとこのチーズがマイルドにしてくれているはず。きっと大丈夫。

そんな甘い考えはカプサイシンの激流に押し流された。ダイレクトに舌に乗る唐辛子のひりひり感はそう簡単に解消しない。ほかほかご飯であるがゆえにより強調されるひりひり感。なんとも厳しい現実。でもね、普通に美味しかった。塩コショウの加減も絶妙でやみつきになるのが分かる気がする。工夫すれば上手く食べ進めることができた。

  • 一度に頬張らない
  • 卵が口の中を少しマイルドにしてくれる
  • 舌の先端に触れぬようできるだけ奥歯で噛む

これらを意識すれば大抵の人が食べられると思う。それでもひぃ〜ってなりながら食べたけどね。ちゃんと残さず食べるってポリシーを貫けた。

また歩き始める時にJさんが言っていたのは、実は辛さは調整できて、ここで食べたのは結構辛い方だということ。ブータン人が好んで食べる辛さのものだったと聞いて、少し近づけた気がしたし誇らしかった。

民家訪問

ブータンの家庭料理をいただけるとのことで下山後に民家を訪問した。

カゴいっぱいのポップコーン

食事の準備が整うまでの山盛りポップコーン。御飯食べられなくなりそう…と思いつつもつまんでしまう。容れ物のカゴがまた可愛らしい。飲み物はミルク紅茶かバター茶で、私はこの時初めてバター茶を経験した。苦手な人もいるらしい。ちなみにバターはチベットではヤクのミルク、ブータンでは牛のミルクから作るらしい。

カップに注がれるバター茶

無理って思うこともなかったし、うま!って思うほど感動的でもなかった。いや正直なところよく覚えていないのだ。非常に残念である。降ったりやんだりする雨とぬかるんだ道、標高の高い土地で登って降りてきて疲れていたのだろう。この温かい家に来て、質感がよくおしゃれな絨毯の上に座らせてもらって少し気が抜けていた。

子供たちは寄り集まって座りテレビに釘付けになっている。インドの番組だったりして子供たちはみんなテレビでヒンディー語や英語を覚えちゃうんだって。やっぱり日常的に触れるって大事だ。

農家での夕食
さあいよいよ食事が並んだ。牛干し肉の煮物、パクチー入り卵スープ、山盛りブロッコリー、白米、そして勿論エマ・ダツィ。盛大に振る舞ってくれた食事をみんなで囲む。どれも美味しい。ここでブータンに来て初めて肉を食べた。殺生をしないと聞いていたから肉は食べないのだと思っていたけれどそうではないらしい。自分たちでは殺生をしないということで、インド人が屠殺したものだそう。イスラム教の人たちかな?ヒンドゥー教徒ではないだろう。日本にいるとあまり身近に感じられない隣国との関係性や距離感もまたこの旅で学んだことだった。

ロイヤルブータン航空の機内食

私にはわかる。この帰りの機内食は辛くない。もちろんカレーはマイルド。イメージカラーのオレンジの食器類も四角いところに収まったカップケーキも可愛らしい。

ロイヤルブータン航空の機内食

私は機内食が好きだ。飛行機はエコノミーしか乗ったことがないけれど、いつも機内食を楽しみにしている。美味しいかどうか、それは勿論大切なことだと思う。しかし私が楽しみにしているのは空の上という特殊な環境で、限られた設備でどんな風に食事を構成するか。地表から遠く離れた場所で、しかも移動しながら食事もしている。それ自体が凄いこと。だから毎回、ほほうそうきたか〜とかなんとか心の中でやっているわけ。

しかしこの時ばかりはああここはもうブータンではないのだなあと寂しくなった。全く辛くない食事のせいだ。

 

こうして私はエマ・ダツィのファンになった。唐辛子とチーズを思い描いてそそられるブータン人の気持ちが少しわかった。あのシンプルな味付けは食材の旨味を引き立たせせる。衣食住は人間の生活の基本だから、触れていくうちに少しくらいはその土地に同化していける。次にブータンへ行ったらどんな風に作っているのか見てみたい。いやもっと欲を言うならキッチンへ入れてもらって、お手伝いしながら作り方を教えてもらいたい。自分でも作れるようになりたい。そんな風に思い返すとどんな土地も故郷のように思えてくる。

 

   ブータンの食事事情 完

 

おまけ

帰りの飛行機の軽食はそれなりのサイズの箱に入っていた。手渡された時の重量感と謎の偏り…

軽食が入った箱

 



一体何が入っているんだ?

 

 

興味しかない。

 

 

 

隅に寄った中身

 

……このでかい箱は必要なのだろうか。

 

それじゃあまた! Log Jege la ! (ゾンカ語でまた会おう)