🚃Tiny Journey✈️

身軽に旅するミニマルバックパッカーの旅と読書の記録、時々手帳

ブータン探訪記5*滞在中に出会った人間以外の動物たち

Kuzuzanpo la ! 🌞(ゾンカ語でこんにちは)

ブータンの思い出に浸っているcometです🇧🇹

このブータンの挨拶 Kuzuzanpo には「御機嫌いかが?」というニュアンスが含まれているそうです。顔を合わせたら開口一番に相手の調子を気遣う文化っていいなあと思います。

※このことはブログを読んでくださった<たまパパさん(id:tmja)/ twitterは @akabekosan>に教えていただきました。こうして新たに知識を授けてもらえたり、面白い人を発見できたりというのはブログを書くことで引き寄せられる良いことだなあと改めて感じました。

 

今日はブータン滞在中に出会った動物たちを紹介します。

街中

首都ティンプーと空港のあるパロ滞在中に街中で最も多く見かけたのは犬。

街中を徘徊する犬

犬たちはそこら辺に居る。特に人に懐いているわけでもなく、逃げていくわけでもなく、ただ居る。なんだかこう絶妙な距離感で共存している。

道端でくつろぐ犬たち

襲ってくるような雰囲気もなくて、大人しいもんだなあと思っていたが、そろそろ寝ようかという時分になると言い争うように吠え立てる声が聞こえた。食べ物争奪戦だろう。人が出した残り物を食べるのだろうか。だから人の暮らしのそばにいるのか?ワワワワン!を子守唄にストンと眠りに落ちた。

寝付きはめちゃくちゃいいです。どこでも寝られます。

ブータンでの夜間の出歩きはやめといたほうが良いだろう。

日没後、土産物屋なんかをプラプラ見て回ったが、まだ人が沢山いる時間帯なら大丈夫そうだった。でもいつだって飛びかかれるぜってくらいお腹も空いているだろうから、下手に構ったりはしないほうがいい。食べ物あげるフリとかね。ダメ絶対。

メモリアルチョルテン

ブータンで最も美しい仏塔ではないかと思われるメモリアルチョルテン。装飾も豪華で見応えがある。巨大な仏塔は公園のような広々とした空間に佇んでいる。

ブータンのメモリアルチョルテン

連れて行ってもらうスポットはどこも観光客向けの観光地ではない。ブータンではそこで暮らす方達の生活の中にお邪魔する。このメモリアルチョルテンも例外ではなく、右回りに仏塔の周囲を回って参拝する方たち、屋根のある休憩スペースでのんびりする方たちが居て、人がたくさん集まる場だった。ブータンの国王は亡くなった後も人々と共にある。

メモリアルチョルテン入口の柱

仏塔入り口の柱は龍と虎の装飾。やはりブータン建築は美しい。

ちなみにブータンでは子供たちのお迎え(幼稚園や小学校だったかな)はおじいちゃんおばあちゃんの役目らしい。家から学校までの長い道のりの途中、こういった広場で休憩しながらのんびり帰るのだという。第三代国王の仏塔メモリアルチョルテンは人々の憩いの場だ。

 

そうそう動物の話だった。こういった人の集まる開放的な場所には大抵鳩がいる。ブータンでもそれは同じだった。

広場に居るたくさんの鳩

沢山の鳩。鳩しかいないのかと思ったら、ちょっと風変わりなのもたまに居る。スズメっぽいのもいたかな。

 

庶民の葬式はここで行うのだそう。裕福な家は大きいのでみんなで集まれるが、誰もがそうではない。貧富の差に関わらず、社会保障によってここで坊さんに経を読んでもらえる。ブータンではお葬式は無料だ。費用の心配をせずにただ死者を弔うことができるから自分たちは幸せなのだ、と話してくれたのはもはやお馴染みのガイドJさん。目からウロコとはこのことか。そういった視点で考えたことがなかった。みんな死に向かって生きているのだからね。人間が生きることの本質に寄り添って考える政策があるからこそ、GNH(国民総幸福量)という指標を軸に生きることができるのだろう。

タクツァン僧院

タクツァン僧院はおよそ標高3,000mにある。初日は標高2,300m程度の首都ティンプーで過ごして身体を慣らし、2日目にパロへ移動して、雨の中山上にある寺までトレッキングに臨んだ。

山の上のタクツァン僧院

ここは僧達の修行場で俗世間から切り離された環境で集中するためにこのような人里離れた場所にあるのだとか。それにしても切り立った崖に沿うように造られた建物もやはり美しく荘厳。日本の山道に敷設する道路の建設技術も凄いが、ブータンの建築技術も本当に素晴らしいと思う。

車で麓まで移動して準備を。馬がこっち見ている。雨の中じっと佇んでいる。参拝したいけれど、山登りキツイという方のために馬が待っている。

木陰に佇む馬

歩き始める前にトイレへ行きたいなぁとJさんに伝えると仁王立ち&腕組みスタイルで「青空トイレ」と…

What? そうするともう一度真面目な顔で「ここは青空トイレしかない」と自信満々に言う。

あ〜なるほどラジャーラジャー。しゃあねえなあと対応可能な方はさておき、そういうのはちょっと…という方は出発前ホテルで済ませておくように。ちなみに僧院まで行けばトイレはあります。まあ歩いて汗をかけばそうそうトイレに行きたくもならないので、しっかり給水しながら自分の足で登ることをオススメします。

山道を歩く馬たち

しかし意外にも馬に乗る人が多かった。確かに標高も高いし、道は歩きやすいものの舗装路というわけではない。この日が雨だったというのもあるかもしれない。主観だけど足腰を痛めている場合は別としてそんなに大変な道ではなかったと思う。

ともあれ山道ではよく馬とすれ違うことになる。馬が暴れたりしたら、覚悟を決める間もなく簡単に崖下にダイブすることになりかねない。

馬とすれ違うときは必ず自分が山側に立つ

大人しくてゆったりと歩いてくれる馬ばかりだったけれど、覚えておいて損はない。

山道の真ん中でくつろぐ犬たち

街中と同様に犬はやはりそこら辺に。きっと適当に交雑しているのだろう。この前足だけダルメシアンの子は印象的だった。逆に大部分がダルメシアンという子は見かけなかったなあ。

前足ダルメシアンの犬

みんな自由に堂々とトレッキングルートのど真ん中で寛いでいる。すぐ側を歩いても吠えたり逃げたりもしない。みんな穏やかで街中にいる子達より少し人に慣れているような印象だった。

戸口に立つ犬

この界隈には黒い犬が多かった。どこに目があるんだろうと、じーっと見てみるとつぶらな瞳でコチラを見てくる子もいる。山小屋の戸口でじっとコチラを観察するも絶対入ってこない。なにかよこせ!みたいに吠えることもしない。すごく行儀がよくて、与えてもらったものはありがたく受け取るというスタンスだ。

クラッカーを食べる犬

このときは他のガイドの方がクラッカーを1枚あげていた。大切な食料を共有しているような、心を通わせたワンシーンのような、決してむやみに与えすぎるということもしないのだろうなあと感じた。

昼寝する犬

次第に雨も止んで晴れ間が見えてくるとそこいらで昼寝し始める。毛皮を乾かしつつ夜に備えて休息を取る。彼らの時間は夜だから。あまりに気持ちよさそうで私も混ざりたかった。

屋根の上の猫

圧倒的に犬が多い中、猫もいた。ブータンの山の中で出会った子はまさしくアイドル。この立ち姿も自分が美しく見える角度を知っているかのよう。

屋根の上からコチラを見る猫

優雅にこちらを眺めるその姿には目を奪われた。Kuzuzanpo〜って言ってくれている気さえする。しかし3日間でこの一匹しか見かけなかった。ブータンでは猫はめずらしいのだろうか。

そしてよりタクツァン僧院へ近づくと現れるのがこの白い毛むくじゃら。

木の上からコチラを見るサルの親子

サルだ。親子連れでコチラを観察している。ブータンのサルは毛が白くて顔が黒い。日本のサルとは見かけが全然違うねとJさん。なんかこう日本のことも少し知ってくれていて、ガイドとしての説明以上に、純粋な心で面白いと感じることをニコニコ話してくれるJさんはほんとに好印象だった。

ちなみにサルが人に襲いかかってくることはそうそうないとのこと。人が残した果物とか食べるって言ってたかな。でもそれは観光客がむやみに投げ捨てとこ餌やりをするとかではなくて、主にお供え物とかそういったもの。ブータンの人口が少なく観光客の受け入れも制限していて、国内にいる生き物の数を増やしすぎないようにうまくバランスをとっているからこそ成立することなのだろう。きっと人間と動物たちとの間のやりとりも互いにわきまえている。ブータンで暮らす人達もそのあたりのことをよく教育されているのだろう。闇雲に人を増やして、生産性を上げてということじゃなくて、今そこで暮らすものが日々生きていける国作り。ただただ生きていく、そのことを軸にした国作りっていいなあと思えた旅だった。

ブータン南部

出会った動物たちはこれで以上なのだけど、南の方へ行くと野生動物がたくさんいるらしい。象にサイ、ロングホーン(水牛)、クロヒョウ、ユキヒョウ、鹿、イノシシ。4000m付近には固有種のベンガルトラも。ブータンで増えているらしい。出会えなかったのは残念だけど(いや危ないか?)、人も動物もこのブータンという環境の中でそれぞれの独立しつつも共存しているのだと学んだ。

最後に

道端で昼寝する犬たち

こんな風に昼寝している犬たちを見ると、自由に生きていいんだよなあという気持ちを後押ししてくれる。ちなみにあまりにフリースタイルの犬が多いのもあって、ブータンではペットという概念はなさそうな気がしたけど、お邪魔した民家には一匹のモップみたいなのがいた。その犬はとても人懐こくてしばし戯れた。土間のようなところにいたのできっとその家の者なのだろうと思う。もしかすると飼っているというよりは居着いたという方が近いかもしれないけれど。

 

また行きたいなあ。ブータン。

 

それじゃあまた! Log Jege la ! 

(ゾンカ語でまた会おう)