上着を着る季節は、旅読書がぐっと快適になる。
着心地が良いこと、機能的であることを重視して衣類を選ぶと、旅装に限らず満足度が高い。特に文庫本が入るサイズのポケットが付いた上着を着る季節は快適で、ポケットに文庫本を1冊忍ばせておけば、束の間も瞬時に読書時間になる。
最近はcolumbiaのHike to Point Jacketがお気に入りだ。
このカラー名をCypress(糸杉)と付けるあたり、流石はアメリカのオレゴン州ポートランドのアウトドアブランド。都市と自然がシームレスな街の雰囲気にしっくりくる。あの雨の街で過ごした時間を思い返して、またふらりとあの地を踏みたい気持ちになった。
着心地の良い中綿で温かく、少しの雨や雪を弾いてくれる撥水機能も抜群。裾周りがゆったりしたシルエットでレイヤリングもしやすい。しょっちゅう雨が降っているポートランドでも、日本の秋から春先にかけても大活躍するに違いない。
何でも入れておきたくなる大きめのポケットには文庫本も余裕で入る。頼もしいものだ。旅装と日常着が同じであると、やはり旅が日常化する。旅は日常のすぐそばにいるものだ。
では、一人旅のお供には一冊の本を。