Tiny Journey

身軽に旅するミニマルバックパッカーの旅と読書の記録、時々手帳

雨と叶わなかった山越え、焼き鳥と旅の終わり - 実録ミュージアム・トリップⅤ -

おはようございます

cometです

 

2020年の旅について考え、しばらくカミーノ一色だったわたしの頭の中も少し落ち着きを取り戻しました。ぼちぼち準備していきます。

note.com

 

情報収集の傍ら、noteに準備することや用語集などの記事を書いて勉強中です。

note.com

 

良かったらご覧ください。

 

さて、昨年の終わりのミュージアム・トリップについて、実は最終日の話をほったらかしておりました。そろそろ書いてケリを付けるかという気になったので書きます。

 

これまでの話

初日から4日目までの記事はこちらからご覧ください。

 

豆腐から始まる朝

最終日は5時半起床。

まだみんなが寝静まっているうちに、2つあるうちの大きい方の温泉を独り占めした。ゆったり温まって、早々に身支度し、ゲストハウスを出た。

 

お目当ては歩いてすぐのところにあるお豆腐屋さん

箱根のお豆腐屋さん

朝7時から営業されているので、わたしもそれに合わせて朝のスケジュールを組んだ。

窓に貼られたとうふの文字

ここは紛れもなくお豆腐屋さんである。間違いない。

 

店の前から見える赤い電車を眺めながらのんびり食べた。

ほかほかのできたて豆腐

できたてホカホカのお豆腐をたっぷりと器に持ってくれる。一杯220円

柔らかくてホワホワ。お醤油をかけていただいた。なんだかデザートみたいだった。 

 

このお豆腐屋さんについては、はてなブロガーのやむさんの記事で情報を得ました。感謝!

www.yamkimama.me

 

次に箱根に言ったら絶対豆腐だ!と思っていたので、行けて良かった〜。豆腐カツのお店も気になるので機会があったらまた箱根へ行きたい。

 

ゲストハウスへ戻って、ダイニングキッチンで一息。こたつのあるBARとは別のスペースで、自由に使える調理器具やお茶、お湯などがある。珈琲!と思ったけれど、折角なので普段はあまり手に取らない紅茶を。ストロベリーティーを頂きながら、しばしミュージアムノートの続きを書いた。

 

朝食のスープとパンと珈琲

朝食の時間になったので、BARのカウンターへ。たっぷりの野菜スープとパンでお腹を温めて、珈琲を飲んで充電完了。

 

最終日の予定

さて、最終日は盛りだくさんの予定。

  1. まず、箱根・強羅から少し西にあるポーラ美術館へ。お目当ては『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』展。ゲストハウスからは歩いて1時間ほどなので、歩きたかったけれど、スケジュールの関係上バスで行くことにする。
  2. そのあと西側の御殿場へ下りる。できれば歩きたいが、やはり公共交通を利用する。道中富士山が見えるんじゃないかなあとこの山越えをすごく楽しみにしていた。
  3. そしてそこから南下し、三島へ移動。『ヒグチユウコ展CIRCUS』を観覧しに佐野美術館へ向かう。

ざっとこの流れで、最後に焼き鳥を食べてこの旅を締めようという計画だ。

 

思わぬ展開

ゲストハウスを出ると雨が少し降っていた。バスで行くことにして正解だなと思った。どこ行きのバスへ乗ればよいのかわからなかったので、駅のバスのチケット売り場で、 ポーラ美術館へ行きたいと告げる。

少し間があって、本日は休館だということを教えてくれた。

!?

なんと!

 

目的の特別展は昨日で終了しており、常設展だけでもというささやかな期待をするも、展示替えのため全館休館とのことだった。

 

ありー?

ミュージアム関連の会期や時間はばっちり調べていたはずなのにな。

情報は確かに調べてたけれど、自分のいる現実世界の時間座標と一致しておりませんな。アーメン

 

幸い箱根にはいろんなミュージアムがある。お礼を言って(超絶感謝!)ベンチでしばし計画を練り直す。大事なのは時間に余裕がなくなって、もうひとつの目当てのミュージアムを堪能する時間がなくならないようにすることだ。

 

よーし、やめだやめだ!

富士山やめ!

雨だし、大して景色も良くないだろう。一旦小田原へ戻って、三島へ移動することにした。交通費もその方がよほど安い。

心が決まったので、バス停へ向かって歩く。小田原へ向かうバスの乗り場は坂を少し下った別の場所にある。

赤い落ち葉が積もった小道

 

まだ色が鮮やかな落ち葉の小道を歩く。このルートが近道になっていて、ここを通らず車道沿いを歩くと、前日に小田原駅で言われたようなすんごい坂を長いこと歩かないといけないのだ。当然近道を通る。

 

まもなくバス停に到着したが、バスはしばらく来ない。傘をさして待つ。そこからの眺めは良かった。

バス停近くの川と山の紅葉

旅で何を重視するかは人それぞれだ。できるだけ安く、できるだけ時間をかけずに、有名所はもれなく…そういったことも大事だ。ただ、わたしはこういうなんでも無い時間、一見無駄にしているような時間が好きだ。(目当てのミュージアムに行けなくなった負け惜しみではない)

 

移動・移動・移動

小田原駅再び。昨日は気づかなかったけれどステンドグラスがありました。そう言えば仙台駅の伊達政宗の大きなステンドグラスも見ごたえ抜群だった。 

小田原駅のステンドグラス

海外の教会などにはド迫力のステンドグラスがあったりするけれど、こうした日本的な柄のステンドグラスは当たり前だけど日本でしか見られないでしょうね。

 

小田原ー三島間は電車で移動。

そういえば、小田原と聞くと芥川龍之介の『トロッコ』の冒頭部が頭をよぎるのはわたしだけでしょうか。

 

まあまあ雨降ってました。というかこの日は東京でも土砂降りだったようです。

 

三島で伊豆箱根鉄道に乗り換え、佐野美術館のある三島田町へ。
たまたま駅のホームのアイスの自販機が目について、買ってしまいました。結構寒かったですが、電車のボックス席に座って優雅に食べました。

赤いシートにチョコレートが映える〜

自販機で購入したガトーショコラのアイスクリーム

何故かジャイアントコーンだと思っていたけれど、このサイズはジャイアントか?と思って確かめたら違った。すんません。

アイスクリームの自販機

今気付いたけど、コッチも赤の背景!気が合いますな!ガトーショコラ好きとしては選ばずにはいられなかった。

 

まもなく三島田町に到着。

そこではたと気づく。

 

お腹空いた…

 

さっき無性にアイスが食べたくなったのはきっとそのせい。

おいおい、おまえさん、このままミュージアムに乗りこむのかい?

 

空腹状態でミュージアムの中に居ると非常にソワソワしますから。

というわけで、なにか〜!

 

改札を出たところで、売店というか小店舗を見つけました。イートインスペースも有り!折角なので、酢醤油+ラー油+一味唐辛子で餃子をいただきました。

駅の売店で購入した三島ぎょうざ

コロッケも食べれば良かった。

 

駅から佐野美術館までは徒歩5, 6分です。むき出しの線路を横目に歩きます。

むき出しの線路と大型の工具

 

ヒグチユウコ展CIRCUS@佐野美術館

最近いろんな街で見かけるようになったレンタサイクル。スポットの目印のワイヤーアートが自転車型で可愛らしい。でもこの写真を撮った動機はそれじゃない。

2台のレンタサイクル

右側の自転車だけ軒先から滝のように滴り落ちる水に激しく打たれていたのが、なんだか哀れだったから。隣のスタンドに移してあげればよかった。

 

この日は雨の音を沢山聞いて楽しんだ。赤い実のなる庭木に雨粒の実が付いていた。

雨粒が果実の様になった庭木

 

ここの紅葉も見事な赤!

鮮やかに紅葉する庭木

この日はやけに赤いものに遭遇した。

そういえば、餃子の調味料のふたも全部赤かった。

 

佐野美術館に到着してからしばらく敷地内をウロウロした後ようやく入ることにする。時間に余裕があるっていい。 

ヒグチユウコ展CIRCUSの看板

中世の画家のボスやブリューゲルが好きなのだけど、ヒグチユウコさんの作風はまさにその現代版。ボスやブリューゲルのように、字の読めない人々に聖書の内容を伝えるためではなく絵本やエッセイを書く。

入り口に貼られた猫のキャラクターの垂れ幕

入ってすぐのスペースがミュージアムショップの特設スペースになっているようで、沢山のグッズが並んでいた。ひとしきり見終わったあと、ガチャガチャでパン屋の猫の『てんまる』と一つ目の生きもの『ひとつめちゃん』をゲットした。

 

佐野美術館に併設された回遊式の日本庭園

ミュージアムの敷地内に回遊式の日本庭園があり、ここを立ち去る前に少し散歩した。苔むした素敵な庭だった。

 

珈琲を飲んで一息

さて三島へ戻ってきた。ここから夜行で帰る予定だ。まだ夕方で明るいので夕食をとるにも早すぎる。

桜柄のマンホール

しばらく珈琲でも飲みながら測量野帳に旅の記録を書いて時間を潰すことにした。悪くない。

 

旅の終わり

日も暮れた頃に駅前に戻ってきた。近くの樹で鳥が大合唱していて賑やかだった。

この日は最後に焼き鳥を食べようと決めていた。駅前の安くて美味しくて、女将さんが美人という素敵なお店だ。

ジンジャーエールと書きかけのミュージアムノート

ジンジャーエールを頼んで、ミュージアムノートの続きを書く。居酒屋でこの光景は異様かもしれないけれど、こちらとしては他人の目にどう映ろうと構わない。

 

ほどなくして念願の焼き鳥が到着。焼き鳥は、胸肉やささみにワサビやゆずこしょうなどの薬味を乗せたものが好きだ。梅しそもいい。

焼き鳥の盛り合わせ

 

揚げ出し豆腐も好きだ。鰹節や刻み海苔が湯気に揺られてふわふわしている。そういえば、朝も豆腐を食べたんだっけなあ。なんだかもう遠い過去のようで、この旅もこれで終わりかあと感慨深く思った。

鰹節と刻み海苔が揺れるホカホカの揚出し豆腐

 

最近なんとなく最後に焼きおにぎりを食べる。あれこれ食べて、これでシメだ。

おこげの付いた焼きおにぎり

 

最後に出てくる温かいお茶が嬉しい。

食後の温かいお茶

お腹が満足したので、店を出た。

 

まだ終わりじゃない

夜行バスの時間まで、また珈琲でも飲みながら時間を潰そうと思っていたけれど、駅周辺の店は早々にどこも閉まってしまった。こんなことなら、さっきの居酒屋に留まっておくんだった。

 

夜だし12月だし、ずっと外でじーっとしておくのもなあ。

駅の構内を彷徨い、駅前の道を徘徊し、一体何やってんだ?という気持ちになりつつも、まあこんなもんかと思う。

 

寒い、暗い、一人、そして居場所なし

その状況でも冷静でいられるのは日本に居るからなのかなあ。

 

ふと駅前のコンビニに立ち寄ると、そこには結構なスペースのイートインコーナーがあった!なんと!全然考えになかった!飲み物を購入して、有り難くそこで待たせてもらうことにした。

こうして2019年最後のミュージアムトリップは終わった。