毎年この時期になると、各メーカーから来年の手帳が発表・発売され、心が浮き立ってしまう。眺めているだけでも楽しいけれど、やはり実際に手にして使ってみたいと思うのは自然なことだろう。
手帳の用途はスケジュール管理に限らず様々で、年によって、またその途中で変化する。ごく簡単なスケジュール管理とメモ帳として、はじめて一年使い続けることができたのは、Moleskineのマンスリーだった。
長らく愛用してきたが、ほぼ日手帳に出会ったことで『手帳』という存在に対する概念がコロリと覆った。以来どんな風にほぼ日手帳を使っているかは、この記事で書いた通りだ。
今年も『ほぼ日手帳』のラインナップが発表され、やっぱり『MOTHER2』の『スターマン』と『フランクリンバッジ』に惹かれてしまう。
(正直なところ、このチョイスの発案者は天才ではないか)
『MOTHER2』を通した『ほぼ日手帳』との出会いについてはコチラ。
今、手帳に求めるもの
2023年の手帳というより、まさに『今』、手帳に求めることは〈体調管理〉だ。
最近、体調を崩したりして、無理が祟ることを自覚し始めた。目立って表れるサイン以外にも、気づかないまま溜め込んでいるものもあるかもしれない。
長い旅を快適に過ごすためには、身体の健康状態がものを言う。
だから主に、日々の〈体調〉に結びつく〈記録〉を手帳に任せたい。
では、どんなことを記録していけばよいだろうか。
- 体調所見メモ
- 薬の服用ログ
- 食事記録(おやつを含む)
- 食材の購入と配分
- 運動記録
- 気温・天気
- 服装
- ストレス解消つぶやき
- 日々の生活
これらをどう記録するか。
やっぱり書き出して見える形にすると、何をどうしたいのか、自分で把握できるようになる。
そして思ったほど壮大でないと気づくことが、書き出すことの最大の利点だと思う。
どんな手帳を選ぶ?
日々にピッタリと寄り添ってもらうためには、やはりコンパクトかつ軽量で、どこへ行くにも気軽に連れていける仕様でなくてはならない。
そこで検討したいのは、ほぼ日の週間手帳WEEKSか、測量野帳である。
どちらも繰り返し使用しており、そのフォーマットも勝手知ったるもの。
けれど今考えたいのは、主に体調管理を目的とした〈ライフログ〉には、どちらが向いているか、ということだ。
それなら実際試しに使ってみるのが手っ取り早い。
ライフログ手帳のフォーマット検証
過去のほぼ日手帳の空きのページと測量野帳を使って、フォーマットを考えてみた。
体調所見メモ
すぐに回復するような場合はさておき、病院で診察を受ける場合は、「いつから、どのくらいの期間」「どんな」「どの程度」という話に必ずなる。その時に提供できる情報は、できるだけ明確で無駄の無い方が、医療従事者の判断も治療も、より的確なものになるだろう。
(不調の内容は仮設定)
あまり深く考えず、淡々と記録する。
薬の服用記録
体の不調に応じて服薬する場合や、定期的に摂取するサプリメント。
それぞれに用量・用法があって、守ることで効果があるはずだ。
- 薬を手軽に摂取しすぎないこと
- 処方された薬の飲み忘れ防止
- サプリメントは継続出来ているか
(不調と服薬ログは仮設定)
食事記録
「医食同源」「食べることは生きること」
そんな直結する概念に倣って、自分の身体を作る食べ物、食べ方を見直したい。
- 栄養バランス
- 満腹まで食べてしまう頻度(枠を赤で囲う、など)
- 揚げ物を食べる頻度(赤線を引く、など)
も俯瞰できるといい。
要は自分の身体を『何』で作りたいか、をじっくりと検証してみようと思う。
ちなみに『おやつ』は適度に取るのが良いと思っている。
ただ、〈何を〉〈どのくらい〉ということは大事なはず。
食材の購入と配分
消費と購入のバランスが悪いと、大事な食べ物も駄目にしてしまう。
それが嫌で無理に食べることは避けたい。
購入した分をどう使って何食分になったとか、多すぎて消費しきれず傷んだとか、苦い思いもあえて書き留める。食生活を変えようとしているから、今までの感覚とは当然違うはずなのだ。
運動記録
食事以上に、運動は健康体を維持する要だろう。
- ウォーキングの距離か歩数
- スクワット&プランク
- ストレッチ
といった日々継続したい運動の記録をトラッカー形式で記録するなら、WEEKS[英語版]の『365日継続シート』の塗りつぶしが分かりやすくて良いかもしれない。
工夫すれば、複数の項目も一緒にチェックできそうだ。
〈歩数〉に関しては、最近『kikito(docomoのデバイスレンタルサービス)』で借りてお試し中のGarminの〈instinct dual power〉で計測している。
(気温や天気の画面)
これならスマートフォンを置きっぱなしにしている家の中でも、あれこれと動き回っている分までカウントしてくれるので便利だ。後でスマートフォンのアプリど同期して、詳細な情報を見ることができる。
心拍数なども計測できるから、数値化されるログに関しては、こういったデバイスに委ねてしまうのも一つの手だろう。
気温・天気・服装
天気や気温の情報と服装の記録は、季節の衣替えや出かける際にパッキングする衣類の選択の参考になるだろう。また暑い時期に、うっかり乗り物や商業施設の中が寒くて辛い思いをしたことなども、戒めとしてメモしておく。
季節の変わり目の、特に上着の選択に一役買ってくれそうだ。
また買い替え時期の参考になるだろうし、必要量とクローゼットの中身を把握できていれば、逆に買い過ぎ防止にも繋がるだろう。
ストレス解消つぶやき
基本的にネガティブなことは、何処にも書き残したくない。振り返って、それを目にした時に気落ちするタイプだからだ。
でも散らしきれていない何かを自分の中に残すよりは、どこかに書き出してみるのも一つの手かもしれない。
その場合は手帳ではなく、裏紙にでも書いて古紙回収に出してしまおうか。
日々の生活ログ
その他にも、ちょっとした気分の高揚や落ち込み、気づいたことをメモしておくのもいい。体調以外のログも含めて、一元管理も可能かもしれない。
- メモ
- 出費
- 読書記録
- Todoと気になる本リスト
再考察
こうして実際に試行錯誤してみると、使い勝手や感触が浮き彫りになる。
試しながら、気づいたことや感想を書き殴ってみると、とても臨場感のあるページになった。
書いてみて、新たなアイデアが浮かんで、また書いてみる。繰り返しているうちに、行き着くところに落ち着くのだろう。
結論を言うと、今の所は『ほぼ日手帳WEEKS』に軍配が上がりつつある。
〈ログ〉メインで手帳を使う。すなわち、〈継続〉の意味が込められているはずだ。ならば、無理なく快適に使い続けられるに越したことはない。
ネックになるのは線を引く作業。
少しなら楽しいけれど、同じようなページを何度もまとめて作るのは、流石に飽きてくる。測量野帳の場合、手書きでウィークリーページを用意する必要がある分、余計に手間がかかるのだ。
自由度の高さとのトレードオフとも言えるけれど、そう遠くないうちに音を上げる姿が霞んで見えるのは、蜃気楼ではないだろう。
とはいえ、2023年が始まるまでは、まだ時間がある。
ほぼ日WEEKSのメモページをウィークリー仕様にして、この秋から使い始めることもできるが、どうせ線を引くなら年内は測量野帳でやってみよう。それが達成できれば、ほぼ日WEEKSと測量野帳のどちらを選んだとしても、使い続けられる可能性が高い。
どちらを使うか。新たな年が始まる時に、また考えればいい。
それは贅沢な悩みだ。
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今週のお題「はてな手帳出し」