おはようございます
cometです
皆様旅はお好きですか?
旅に出るのはなんだか面倒、しんどいと思う方もいるかも知れません。その理由のひとつは荷物の準備や、あれこれ詰め込んだ荷物を持って移動するのが大変と経験的に知っているからではないでしょうか。
では、さっと準備できて、小さく軽い荷物だけでよければどうでしょう?
旅の中でわたしが研究テーマとして掲げているのは旅の装備の小型化・軽量化です。身軽な荷物で出かければ旅先での機動力を最大化することができます。
ここでは旅の装備を自分仕様に最適化するという考え方に基づいて研究します。
荷物が少ないことのメリット
荷物が小さくて軽いことにはどんなメリットがあるでしょうか。
- 家を出た瞬間から移動中の体にかかる負荷が小さい
- 重量面での超過料金を気にしなくて済む
- 航空機での預け荷物がなければ、空港から素早く出られる
- 旅先で荷物をまとめるのが簡単
体感として、体力・気力の消耗は最小限に、時間は最大限にというメリットがあります。
荷物を少なくするには
荷物を少なくすることを考えるためには、まず自分の旅のコンセプトを決めてしまうことをおすすめします。旅の荷物は自分の旅のコンセプトによって工夫のしどころが大きく変わってくるからです。
いくつか旅のコンセプトの例を挙げてみましょう。
極限まで荷物を絞りたい
この場合、荷物はサイフとパスポートだけです。
現代ならば、ここにスマートフォンが追加されます。
着の身着のまま、後は全て現地調達です。
おしゃれを楽しみたい
1週間、毎日違う格好を楽しみたい場合はそれを我慢してまで荷物を削ってはは元も子もありません。
持っていきたいものは持っていく。そのうえで工夫するのが旅の荷物研究の面白さです。旅先で自分で洗ったり、洗濯乾燥機やクリーニングサービスを利用する方法もあります。
クリムトの名画を取り戻す裁判の話を題材にした映画『黄金のアデーレ』の中で、印象的なセリフがありました。
マリア・アルトマンが若手弁護士のランディと共に1週間程アメリカからオーストリアへ渡ります。その際、『すごい荷物ですね』と言われて『恥ずかしくない格好を』と答えます。
この渡航は遊びではなく裁判へ向けたもので、マリアが過去と向き合うための旅でもありました。
荷物そのものは映ってはいませんでしたが、オーストリアの名家出身であるマリアの誇り高さを象徴する言葉だなあと感じました。現地での行動や過去との対面に最大限に時間とエネルギーを注ぐためにはそれ以外のことは全て万全で納得のいくものを用意したいということでしょう。
他にもカメラの機材は譲れないなど、自分が旅の中でどう過ごしたいのかということが旅の土台にあるはずです。
わたしの場合
わたしは旅に本と手帳を持参します。
本はたくさん読みたいし、旅先で知ったことや感じたことを書き留めたいから。その上で荷物を軽量化したいと考えているので、絞る対象は衣類や日用品です。
基本的に庶民的な旅が好きなので、旅先でも洗濯したりすることで荷物を減らすようにしています。
また、さっと本や手帳を開くためには両手がフリーであることはとても重要です。そんな経緯から必然的にバックパッカーに行き着きました。
快適な旅とは
旅人の数だけ旅のスタイルがあります。同時に何が快適かという点も人それぞれなのです。あくまで自分の思い描く旅では何を大切にしたいのかということを自分相手に質問してみると良いと思います。
もう考えるの面倒くさい!
と思うかもしれませんが、ここに時間や手間をかけるのは自分で作り上げていく快適な旅のことを思えば大したことではないのでは?と自信をもって提案しておきます。
記録することから始めよう
持ってこなくてもよかった!
忌々しい存在感を発揮する不必要なモノが入った重い荷物と一緒に旅したことはないでしょうか?そして次に旅立つ頃には忘れて、同じ思いをしたことは?
研究の本質は漠然と考えていることを掘り下げてみることです。年齢や職業に関係なく誰にでもできます。研究はデータを集めることから始まります。
自分仕様の快適な旅を設計するために、まずはノートに記録することから始めましょう。
1冊のノートを用意する
記録するためのノートを一冊用意しましょう。なんでも構いません。サイズもページ数も。わたしはコクヨの測量野帳を愛用してます。
書き溜めた野帳とストックは無印良品のPPボックスに並べています。
うまく収まるので重宝しています。
パッキングリストを作る
ノートに毎回パッキングリストを書くようにします。
リスト化してからパッキング作業に取り掛かる方が圧倒的に作業効率が良いです。
実際の旅の準備の中でのパッキングリストの二次的な効果です。
荷物を詰めていく作業をしていると、やっぱり必要ないかな?と思うことがあります。その場合は二重線で消します。
必要かもしれないけれど無くてもよいと判断したという立派なデータの一つです。
荷物の画像を撮っておく
わたしはバックパックに詰める前に、荷物を全て集めて一枚の写真にしておきます。
余裕があれば印刷してパッキングリストの近くに貼る。
文字情報に加えて視覚情報もあると、より洗練されたデータになります。
荷物の重量を計測する
最終的に軽量化を検討する時に役に立つのは数値情報です。数値化された情報は冷静に客観的判断するのに役立ちます。もちろんパッキングリストに記録しておきます。
わたしはバックパックが基本なので、背負った状態で体重計に乗って計測しています。
スーツケースのユーザーならば吊り下げタイプのはかりがオススメです。
荷物を引っ掛けて持ち上げるだけ。
荷物の重量制限に引っかかって、意図せぬ追加料金を払う羽目にならないようするためにも、自分の荷物の重量を知っておくことは大切ですね。
コンパクトなものなら、お土産を沢山詰めた帰りの荷物も計測できるように旅に持参することも可能でしょう。
現場検証
旅先では持ちものについて感じたことをメモしておきます。
また帰郷して荷物を片付ける際にも追記します。
- 使わなかったもの
- 邪魔に感じたもの
- 持っていかずに後悔したもの
これらは装備の最適化研究において最重要データです。
(注)スタンプインクと油性ボールペンのインクは互いに滲みます。
洗練してゆくプロセスを楽しむ
リストを作りメモを続けることの二次的な効果として、自分自身を深く知ることができます。
- どんな旅が好きなのか
- どんな場所へよく行くのか
- 自分を豊かにしてくれるもの
- 譲れないもの
- 無くてもよいもの
- どのくらいの重量なら無理なく背負って歩けるか
本当の自分は世界のどこでもなく、自分の中にあるということでしょうね。
己を知ることこそ、快適な旅を創る第一歩と言えます。
メモからフィードバックする
自分が書いたメモを眺めることは自分を客観視することです。
取捨選択を何度も経験し、自分の旅に必要十分な持ち物を吟味します。
この時は何故かノート・手帳を合わせて6冊も!何を血迷ったんでしょうね。
下のページは日帰りミュージアムTRIPならこれだけあれば十分と思ったものを書き直したリストです。こんなふうに付箋を活用しても良いと思います。
で、どんな旅が好きなのか
旅の装備というのは、行き先・期間・時期・目的に大きく依存します。
- 国内・海外、都会・地方
- 日帰り・数日・長期
- 季節(暑い・寒い、雨季・乾季)
- 史跡巡り・アウトドア・街歩き・グルメ・現地の人との交流
いつ
どこへ
どのくらいの期間
何を持っていって
何をしたか
これを自分のノートに 書き溜めていくことで自然と自分の旅のスタイルが見えてきます。それが自分仕様の旅の装備の最適化のスタート地点です。
ローマは1日にしてならず
一度二度旅しただけで、いきなり納得の装備をというのは目標を高く設定しすぎです。
手間がかかり即効性のない方法には興味の無い人もいるでしょう。
しかしこれは研究です。
コツは創意工夫し、地味な変化を楽しむことです。
旅を実験の場として、繰り返し現状を把握し検証することに意義があります。
そんなに頻繁に旅に出られない
ごもっとも。
しかし自分の旅に必要なものの9割は日常生活の中で見つけることができます。まずは自分が日々持ち歩いているものを書き留めてみて下さい。
- 図書館へ行くとき
- ドライブするとき
- 少し遠出して買い物に行くとき
- 食事に行くとき
- ライブやフェスに参加するとき
- 散歩するとき
ごく身近なところから始めることができます。
いつもかばんに入っているそれは本当に必要ですか?
無ければ生活できませんか?
一見無駄に見えるものでも、貴方を豊かにしてくれるものなら自信をもって持っていてください。よく考えてみたらそれほど重要でもないのに、何故かいつも自分と一緒に移動させているだけと気づいたものがあれば、思い切って手放すという選択肢もあるということです。
重く嵩張ってもいつも一緒居たいか
足し算引き算をしながら、実際にその荷物と共に行動して考えてみましょう。
ミニマルパッキングの極意
ミニマルパッキングとは自分にとって本当に大切なものを選びぬくことです。
この考え方は旅だけでなく、日常生活にも応用できます。
漠然と考えるだけでは何も変わりません。
『これさえあればいい』を追求することは、自分を知り幸せにすることです。
ミニマル(自分にとっての必要十分)な荷物をもって旅に出ましょう。
最後に
楽しく研究を続けるにはお気に入りのノートを持つのが一番です。
わたしが愛用しているのは測量野帳です!
アウトドア好きなら耐水ペーパー(ブライトカラーシリーズ)もオススメです。
赤・黄・青の3色展開。
ヤチョラーや旅の装備研究家の仲間が増えてくれると嬉しいです。
本日もご覧下さりありがとうございます。
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