おはようございます
自称・旅の装備研究家のCometです
今回の台風19号…非常に大きな爪痕ですね。毎年日本のあちこちがダメージを受けています。できるだけ早くまだ見つかっていない方の探索や各地の復旧作業が進むよう祈っています。
ロングトレイルのような記事を書いてしまいました。
勇気のある方は読んでみてください。
長いです。ある意味閲覧注意です。
装備の検証を重ねる
度重なる災害で『備える』意識がそれなりに高まりました。
10年くらい前はここまで一人ひとりが防災や非常時の備えを考えることってあまりなかったように思います。
今年の大きな台風を前にして非常時に持ち出す装備を見直したり、強い雨風で雨戸がガシャガシャなる中で想像力をフルに展開して、避難所までの移動や避難所での生活をシミュレーションしたりして、どんなものがあればいいか、またそれぞれどんなものを選べばよいかということを考えました。
想定する避難時の状況
- 避難のタイミング:時間的余裕を持って早めに
- 避難の手段:自宅から徒歩で(10〜30分)
- 避難所滞在期間:3日〜1週間
あくまで早めに動き出せて、安全に避難できる場合を想定しています。緊急を要する場合や状況が悪い時は、身一つで急いで行動する事が大事だと思います。
登山装備とはつまり非常用装備
非常時の備えを買い揃えるって結構大変です。ましてや非常時しか使わないものをイチから購入して置いておくというのは気が進まないこともあるでしょう。
なるべく普段から使用しているものを転用するのが良いと思います。
大切なのは決めておくことです。
わたしは20代の終わりに職場の人から誘ってもらって登山を始めました。登山歴5〜6年程(というのは恥ずかしいくらいで、年に1〜2回夏の高山に登って、あとは年に数回低山を中心に登る)。
それより前に自転車に乗り始めたり、元々アウトドア志向だったりということもあって、旅に出る時も日常でも大体似たような格好をしています。なので、持ち物も登山のためだけの装備というより、日常でも使えるもの・デザインをという目線で選ぶようにしています。
登山用の装備はそもそも人が担いで歩くことを前提としているから、軽くてコンパクトです。しかも普段の住処を離れ、基本的には何もない場所で衣食住をするための道具たちなので、最低限の生活の要素が揃っています。
現時点で考えうることを生活の基本である『衣・食・住』ごとにまとめておきたいと思います。
できるだけコンパクトに、身軽に移動できるよう想定しています。
わたしの得意なやつです。
衣食住の『衣』
衣類は意外と嵩張ります。 必要最低限のものだけでうまく回せるのが良いと思います。
- 衣類はずっと着ていたい快適なものを選ぶ
- それ以外は『保護』するものと考える
- 乾きやすいことが大事
衣類は普段から着ているものの中から選べば良いと思います。
どれを着て、荷物に詰めるか決めておけばスムーズに準備できます。
基本の服と靴
衣類に関して準備するものは以下の通りです
- 基本服(Tシャツ、パンツ、下着、靴下、羽織り) 各1
- 靴 1
- 帽子 1
- 着替え(Tシャツ、下着、靴下) 各1
- レインジャケット 1
- ULダウンジャケット 1
- 軍手 1
まずは 荷物を持たずに身一つで避難するならコレ着てく!という基本服と靴についてまとめておきます。
素材はコットン(綿)100%のものより、ポリエステルなどの化成繊維の方が乾きやすいです。また高価ですが、メリノウール製の衣類は着心地が良いだけでなく、防臭効果もある(原理はまだ解明されていない)ということで最近注目されています。
Tシャツ
mont-bell(モンベル)のウィックロンTシャツがお気に入りです。速乾性と通気性が抜群で快適という以外の言葉が思いつかない…特に山登りしなくたって普段着にしたいTシャツNo.1です。てか、着ています。
何より凄い機能はにおいの元を分解する光触媒効果。洗濯を繰り返しても衰えず、半永久的に有効とのこと。UVカット効果もあります。洗濯してもすぐに乾きます。
1枚2500円ほど。使用する頻度がかなり高いので、安すぎないか?とさえ思っています。長期で旅に出る時も必ず持っていきます。
着倒している2枚のTシャツを1枚着て、1枚リュックに詰めます。
もう着ないけど何かのときのためにと取ってあるような、ヨレヨレだったり、普段着たいと思わなかったりする服を非常時用にしてしまうと、ただでさえ大変な状況下なのに追い打ちをかけるように気持ちも下がります。
着心地が良くて、いつだって着ていたい服を選ぶことをオススメします。
日常生活の中で自分のお気に入りを再確認しておけば、準備する時に迷いません。
大切なのは決めておくことです。
パンツ
お気に入りを選ぶとコレになります。THE NORTH FACE のアルパインライトパンツです。これもずっと着ていたい。登山用のパンツってシルエットがちょっと野暮ったかったりします。でもその常識を覆してくれました。
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シルエットがスッキリしていて、とても柔軟で動きやすい。荷物に詰めるにしても、くるくるっと巻けば500mlのペットボトルより一回りほど大きいくらいに収まります。
基本的には履いて出るけど、荷物に詰めることになってもかなりコンパクトです。
何か作業するにしても、体を動かすためにストレッチなどするにしても、着心地が良くて動きやすいというのは大事です。
また夏場ならショートパンツをリュックに入れておいても良いかも知れません。

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ただ、荷物を減らすという意味では、非常時は履いて出た一着で我慢するという割り切りも大切かと思います。わたしは我慢する派です。
下着
少し前にFinetrack(ファイントラック)という神戸のアウトドアメーカーを知りました。
商品開発には作り手がフィールドで使用して気づいたことが反映されているというのが、品質の高い商品を出すメーカーに共通することのように思いますが、Finetrackももれなくそのようです。
なんと糸作りから縫製まで日本国内で行っているとのこと。
ドライレイヤーというのが筆頭商品で、汗冷えがやだなと思っていたので購入しました。吸湿・速乾素材の衣類の下に着用することで効果が発揮されます。
汗のベタつきや臭いを最小限に抑えるという効果もあるようです。

(ファイントラック)finetrack スキンメッシュフィットブラ(カップ付)Women’sFUW0418 BK Mサイズ
- 出版社/メーカー: ファイントラック(finetrack)
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またmont-bell(モンベル)のジオラインやスーパーメリノウールのアンダーウェアもオススメです。
モンベルのメリノウールの特徴がオンラインショップの商品ページにわかりやすく書いてあったので、詳しく知りたい方は覗いてみてください。
いずれも乾かしつつ冷やさないという視点で考え購入しました。冷えると寝られないし、体にも堪えます。
それに体が冷えるということは、体温を維持するために食べたものを燃やします。結果お腹が空きます。持って出られる食料は限られているので、そういった面でも体を冷やさないことは意外と大事かと思います。
靴下
これももちろん登山用の厚手の靴下にします。クッションがしっかりしているし、冷えにくいです。どんな時も足回りは大事にした方がいい。
羽織りもの
普段着ている馴染みのパーカーなどが一番落ち着くかも知れません。あえて登山装備から選ぶなら、防風・撥水・ベンチレーション機能のあるものにします。MAMMUT(マムート)のウインドストッパー ULTIMATE HOODY AF を迷わず手に取りますね。(女性用のものは胸のジッパーポケットなし)
結構高価なので購入するのはかなり悩みました。何年か前に好日山荘のセール中に自分のサイズがあるのを見つけて、よし!これは縁だ!と決断しました。
大正解です。このソフトシェルはストレッチが効いていて、シャカシャカしないのでずっと着ていても快適です。
何より風や水滴を防ぎつつ、蒸れないのがいい。暑くなってきたら、前だけでなく脇の下のジッパーも開けて熱を逃がすことができます。これ結構素敵な機能です。脱ぎ着しなくてもいいというのが素敵。アウトドア仕様のものはこういうちょっとした工夫が随所に散りばめられているのが好きです。
毎日散歩していますが、最近は夜なら半袖のTシャツにこれを羽織って出ます。
靴
避難する際の靴はかなり大事な存在です。脱げない、足を守る、水を弾く…と考えるとやはり登山靴に行き着きます。例えば避難時は比較的安全でも、被害が大きくて荒れた道や家に戻る時もソールが頑丈なものだと安心です。
この記事でも取り上げたように、わたしはKEEN(キーン)の靴が好きです。
登山靴もKEENのピレニーズという登山靴を愛用しています。そろそろ買い替えを検討するくらいボロボロになってきていますが…
脱ぎ履きは面倒なので、 ビーチサンダルなどをかばんに入れておくという手もあると思いますが、荷物を小さく軽くという主旨なら履いて出る靴一つで充分です。
ここまでの基本服と靴は、荷物を持たずに出なければならない場合の最適解(comet ver.)です。
おさらいしておくと…
- Tシャツ:ポリエステルなどの吸湿速乾素材を
- パンツ:動きやすく、履き心地のよいものを
- 下着:汗冷えしにくいという視点で
- 靴下:厚手で丈夫なもの
- 靴:ソールが頑丈で、できれば撥水処理してあるもの
登山用である必要は全くありません。ただアウトドア仕様のものはそもそもエアコンなどない自然環境にさらされて活動すること前提で作られているのでとても高機能です。高価なものが多いですが、日常生活にも使えるものを厳選すれば、いくらでもコストパフォーマンスを上げられます。
その他の装備
続いて、ほかの装備についても考えてみます。
帽子
何かが飛んできたり落ちてきたり、という可能性が高まります。パーカーのフードをかぶってもOKだと思いますが、つばのあるものや寒い時期ならニット帽をかぶるなどすると良いかなと思います。
一つ注意しないといけないことは、風で飛ばされないようにすること。つばのある帽子の場合は紐付きのものを選ぶか、クリップで止められるようにしておくといいです。
着替え
選び方は基本服と同様です。
着替えはそれぞれ1着ずつで良い。着ているものか、洗って乾かしているものか。2枚で回せるように考えた方が荷物は格段に軽く小さくなります。洗濯回数を減らすために、ある程度我慢して長めに着ます。
レインジャケット
傘を持って出てもよいのですが、できるだけ手を空けておきたいと思います。ゴアテックスじゃなくても、撥水加工してあるものにさらに防水スプレーで処理しておくと心強いです。
また衣類ではありませんが、リュックにかぶせるレインカバーはあったほうがいいです。荷物が濡れないように守ることはもちろん、濡れた場所、汚れた場所に荷物を一時置く場合もリュックが濡れたり汚れたりするのを防いでくれます。
人も荷物も水から守るという視点で用意することです。
ウルトラライトダウンジャケット
みんな大好きUNIQLOのウルトラライトダウン。わたしも持っています。軽くて小さく温かい三拍子揃っているのがいいですね。動きやすいし。
ダウンは普段ギュッと押し込めておくよりもふわっとさせておくほうが良いので、真夏以外はさっと丸めてリュックに詰めておくのが良いです。着なくても枕代わりになります。
軍手
なにかと手を保護するのに役立ちます。寒い時に着けてもいい。
お馴染みの白い軍手でも良いのですが、わたしはワークマンで購入した園芸用の軍手を山へも持っていきます。
これがなかなか使える奴でして…しかも数百円。
- 手にフィットする(わたしは指が短いから指先ちょっと余っていますが…)
- 手のひら側は指先まで滑り止めラバーと二重になっている
という特徴があります。
山で岩っぽいところに手をついて歩くことがあります。この手の平側のラバーのおかげでガシガシ掴めます。また調理する際にも、ちょっと熱いかもしれないものを持つのに使えます。
よく見ると…
破れている!中の生地は無事でラバー部分だけですが…
大丈夫です。まだ使えます。それに形あるものいつかは朽ち果てますから。
山にゴミを落としてこないレベルまではまだまだ使い倒します。
衣食住の『衣』に関してはこれで以上です。
これから何かしら買おうかと検討している方は、自分の生活スタイルと照らし合わせて考えてみると良いかも知れませんね。
アウトドアメーカーのものでなくとも最近UNIQLOがスポーツラインを色々と出してます。すでに持っていて普段から使用する人も多いのではないかと思います。軽登山ならUNIQLOのもので揃えても何の問題もない。(ヒートテックは汗冷え注意です)
この機会に軽く歩き始めても良いかも知れませんね。自分の足でしっかり歩ける人が沢山いた方が、いざという時に人をサポートする余裕も沢山生まれそうです。わたしははじめ平坦なところ歩いていましたよ。京都の哲学の道とか、芦生の森とか、奈良の山辺の道とか。最近は近所の散歩もしています。
また旅行などに行く際も、大量に着替えを持っていくより機能的なものを選んで持っていく方が、重量オーバーも気にせず身軽で快適な旅になると自信を持って言えます。そういった事も踏まえて、コストをかけるところと節約するところのバランスも考えて、納得のいく装備を目指しましょう。
衣食住の『食』
続いて『食』についてです。食料の確保って難しいですよね。期間がわからない上に普段の生活ではあって当たり前の冷蔵庫もない。工夫することで上手に用意したいものナンバーワンかと思います。
- 常温で日持ちするもの
- 歯ごたえのあるもの
- ミネラルやビタミンを含むもの
- 日常的に食べるものを選ぶ
- 調理不要
- 簡易包装
- 生ゴミが出ないもの
1〜4は『食べる』視点で考えたものです。
歯ごたえがあるものって、食べごたえがあるので満足感が得られます。それに非常時だからと普段食べ慣れていないものをわざわざ食べると、悲壮感が高まる感じがします。緊急事態ならばまだしも、備えておくものとしては普段から食べるような好きなもの、日常生活に溶け込ませて適当なペースで消費していけるようなものを選ぶと良いと思います。
5〜7は『避難場所の環境』の視点で考えたものです。
避難場所に念の為ワンバーナーを持っていくとします。
ただ、避難所によっては火気厳禁にしているところもあるでしょう。 換気の問題もあるだろうし、火事という二次災害なんて最悪です。外でなら調理できたとしても、調理の手間や調理器具を洗うことで水を消費するのは避けたいものです。ガスもできるだけ節約したほうがいい。できるだけそのまま食べられるものを主体に考えたいと思います。
また災害時には、ただでさえとんでもない量のゴミが発生します。
その上で仕方ないからと避難所でもじゃんじゃんゴミを出しながら生活していると、ゴミに埋もれて生活しなくてはいけなくなります。生ゴミなんて最悪です。食べかす、食べ残しはもちろん避けたいですが、汁やソースなどの臭いのしっかりするものがべったりついたパッケージも要注意。下手すると色んなモノを寄せ付けてしまいますから。
そういった点を踏まえて、普段から備えておけるものと、普段から自宅にあるもので持って出られそうなものをまとめました。さらに必要なアイテムと水についても触れていきます。
備えておくもの
もしかしたらお忘れの人も?と思うので、念の為この記事の主旨を確認しておきます。
登山装備を非常用装備に応用する
です!
わたしが備えているのは山へ持っていくような食料が基本です。
山用の食料をそのまま非常用に転用します。山へ行く機会にちょこちょこ消費するので、自然と新しいものへ入れ替わっていきます。コレ、結構大事なことです。食べたくないのに消費するとか、廃棄だとか…ダメ絶対!
家にあるものはこんな感じでした。
『一本満足』
その名の通りほんとに満足度が高いです。山へ行くときは必ずと言っていいほどチョコレートタルトのバーを持っていきます。
『SOYJOY』
はドライフルーツが入っているタイプが好きです。
『玄米ブラン』
ちょこちょこ新製品が出るので、気になるものを買っておいたりします。このごま塩バターが楽しみでして…
これらは一つかばんに入れておいて仕事が長引きそうな時にかじったりもします。
『無印良品のバウム』『キットカット』『柿の種』
このあたりは普通に好きなおやつです。日常的には食べませんが、たまに食べたくなったらここから取ります。
『ウイダーインゼリー』
水分も摂れるので山へは1つ持っていきます。縦走なら2つくらい。食べた感というより呆気なさで寂しくなるかもしれないので、避難の際は置いていくかもしれません。
『尾西のアルファ米』
山へ持って行っては使わなかったり、山行きがなくなったりで期限切れ…なんだかもったいなくて日常には使えなかった。
今回の台風19号の最中、家で試してみました。お湯を入れて15分程で完成!凄いな。時間はかかるものの、水でも作れます。家族でシェアして食べてみた。うん、ご飯!
炊きたてのご飯と比べるのはそもそもの間違いで、水や燃料の限られた環境下で水分を含んだ米を食べられるのが凄いと思います。チャック付き袋なので、食べた後もゴミ袋として活躍してくれそうです。
『無印良品ラーメン』『乾燥野菜』
乾燥野菜は歯ごたえもあるし、ボリュームアップできるので備えとしては中々良いです。持ち運びにも軽いし、不足しがちな野菜にありつけます。ここらへんから本格的にお湯と器が必要です。
湯沸かしと器はシェラカップ一つでまかなえるかなと思います。

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お湯を沸かしてここにラーメンと乾燥野菜を入れる。ゴミも出ないし、洗うのも楽です。飲みものを飲むためのカップとしても使えるので、一つ持っていると重宝します。
味噌だけの味噌汁なんかもあると乾燥野菜を活用できます。
ポタージュ系のスープより味噌汁のほうが洗い物は楽かなと思います。
ちなみにラーメンは麺自体に味が付いているので砕いてベビースターラーメンのように食べることもできます。ただ、味が濃いので水は必須です。
『フリーズドライ』
高価でお湯と器は必要なものの、最も手早く温かい食べものをお腹に入れる事ができます。無印良品の『貝柱とわかめの梅雑炊』が好きでたまに購入します。
ただ、フリーズドライ商品はその形状を維持するため(バキバキに割れてしまわないため)に中にプラスチックのケースが入っています。これ、ゴミとしては地味に嵩張る。ので、好きなものがあれば一つお楽しみに入れとくかというくらいの扱いが妥当かと思います。
『レトルト食品』
より食事っぽいメニューになります。『尾西のアルファ米』とのあわせ技でカレーや中華丼などを楽しむのもいいなあと思います。ただし、重いのとパウチを空けたが最後、それは生ゴミ付きの厄介なゴミとなります。
なので、開封する順としては他のものを食べ尽くしてからかなあと考えています。ただ変に我慢するのは良くないので、食べたくなったら食べます。そこは勘違いしてはいけない。
喉が渇くのは体に水が必要だから、甘いものが食べたくなるのはエネルギーが必要だから、カレーが食べたくなるのはスパイスが必要だからです。体にも生活にも。
とりあえず美しいカレーを鑑賞して一旦落ち着きましょう。
人生の中で満腹を経験してしまうと今度は空腹が怖い。
だからこそ賢く備えたいものです。
ここまでで、必要なアイテムが少し浮き彫りになりました。
お箸とスプーンはペンケースに入れています。全て100円均一で購入。お箸は子供用です。大人用だとケースに収まらないので。このペンケースの内部はラミネート加工されていて、汚れたり濡れたりしても洗いやすいかなと気に入りました。カトラリーを入れるケースは、このような表面加工したものかメッシュ製のものがよいかな〜と思います。
またここまでに紹介した『備える食料』についてもまとめておきます。
一本満足、SOYJOY、玄米ブラン、甘いおやつ、塩辛いおやつ、アルファ米、無印ラーメン、乾燥野菜、味噌汁、スープ、フリーズドライ、レトルト
非常時は仕方ないと思って準備するより、非常時こそ好きなものを持っていく方がいいです!絶対!
ちなみにこれらの食料をどこに保管しているかというと…
小さいクーラーボックスです。ホームセンターで手に入る、ビールの缶6本くらい入りそうなサイズの。この食料が詰まったミニクーラーボックスがわたしの部屋の片隅に居ます。
山へ行くときはこの中から選んで持っていく。
非常時はクーラーボックスごと持っていく。
というのも小さめクーラーボックスって意外と役に立つんじゃないかと思うんですよ。
軽くてコンパクトだから場所取らないし、持ち手が付いてるから運びやすいし。
クーラーボックスの本来の用途意外にも使い道があるように思うのです。
- バケツとして
- 生ゴミを封じ込めておく
- ちょっとした椅子代わり
地べたに座り続けたり、ずっと寝転がったりって結構しんどいので、ちょっと腰を下ろす台があるといいかなと思いました。水を汲んだりもできる。バケツや椅子までも取り揃えて持って行くのは中々難しいですから。
一つのものに機能を重ねて考えると荷物は格段に小さく軽くなります。
自宅にあるもの
日常生活で消費しているものの中で、さっと準備して持って出られる食料もいくつか考えました。災害時って災害が予測される時は冷蔵・冷凍保存できないとやばいものは減らしておいた方が良いですが、持っていくことが可能なものもあります。初日と次の日くらいはいけるかと思います。
迅速に用意できるものを挙げます。
『おにぎり』
炊けるうちにご飯を炊いて握っておく。梅干しや佃煮など冷蔵庫に入っているものを具にする。混ぜご飯おにぎりもGOOD
『ゆで卵』
完熟限定。残っている卵をボイルして持っていく。多かったら周りの人におすそ分けしよう!
ゆで卵のためにお気に入りの塩も持っていきます。
この塩美味しいんです!2019年4月に訪問した米国オレゴン州のポートランドで自分の土産用に入手してきたアルチザンソルト(職人さんのこだわりの塩!)
間違ってもパスタ茹でたりするのに使っちゃダメです。この塩は塩として舌に乗らないと!小さなタブレット缶に入っているので、持ち運びにも便利です。
こういう小さなお楽しみを用意しておくって大事!
『きゅうり』
へたを落として、ジップロックに入れて持っていきます。発生した生ゴミは袋に入れて、新鮮なうちに冷凍保存。これで水分も摂れるし、何より生野菜って長く食べられないと結構辛い。保存が難しいなら、食べられるうちに食べとくって考え方です。例の塩を振って食べます。
『キャベツ』
ざく切りにしてジップロックへイン。食物繊維がたくさん取れるし、結構お腹膨れます。そのままもしゃもしゃ食べられるし、ジップロックへ塩昆布を投入してごま油をかけておけば、やみつきキャベツのようなものも仕上がります。
塩昆布とごま油はきゅうりにも。
油はスプレーボトルに入れています。これも山やキャンプに行くとき用のもの。
スプレーボトルは無印良品のものを使用しています。100円均一のものも使ったことがあるけれど、押し心地と液滴の拡散性という視点で無印良品のスプレーに軍配を上げました。200円ほどです。
モノは使ってなんぼですから。使い勝手が手に馴染まないのは、モノを大事にしなくなる原因になるので、わたしはできるだけ遠ざけています。
『梅干し』
夏場ならなおさら。梅干しと水で熱中症対策にもなる。塩漬けされていて抗菌作用もあるので、優秀な食料かと。飴ちゃん代わりにいかがでしょうか。
『干し芋』
山にも持っていくのですが、もはや日常的なおやつです。毎日食べるわけじゃないけど。旅先の道の駅なんかで売っていたら買って帰ったりします。スーパーでも売っています。無印良品では少量サイズがあるので、試しやすいかも。
『にぼし』
たまにおやつで食べます。無添加のものも食べるけど、ちょっと味付けしてあるのも美味しい。避難所生活が長くなるとイライラしてくると思います。やるせなかったり、思い通りにならなかったり。イライラの原因はカルシウム不足と言うけれど、本当にそうだろうと。カルシウムは神経伝達に関わるので、足りなくなると神経伝達がうまくいかない。人間なんて全身神経みたいなもんだろうから、カルシウム不足になると全身不機嫌になっちゃうかも。イメージだけど。
このシリーズ!色々あって面白い!『オリーブオイル仕立て』とか『紀州梅塩仕立て』はいいとして、『なないろチーズカレー味』『韓国キムチとスルメイカ味』って!普段、食品は近所のスーパーでしか買わないけど、たまにこういうの検索すると楽しい。試してみようかと。
『グラノーラ』
色んな栄養素がぎゅーーっと濃縮されています。
不足しがちなミネラルやビタミンも。
最近のお昼ごはんです。タッパーに入れて持って行きます。究極の時短です。以前は朝グラノーラを食べて、ごはんとおかずの弁当という流れだったけど、アレ?家で温かいごはん食べて、昼にグラノーラで良くないか?と思って試しています。もちろん絶対的な設定じゃなく、食べたい時に食べたいものを食べるんですが。
この『ごろっとグラノーラのチョコナッツ』が一番のお気に入りです。そのままむしゃむしゃ食べられます。
お昼ごはんには豆乳やアーモンドミルクを一緒に持っていきます。
パックから小さなナルゲンボトルに100mlほど詰めれば充分です。

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おにぎり、ゆで卵、お気に入りの塩、きゅうり、キャベツ、塩昆布、ごま油、梅干し、干し芋、にぼし、グラノーラ
なんだかこう書いてしまうと『素材そのまま食べるのが好きな人』ということがバレてしまいますね。豆腐とか大好きです。りんごとかキャベツとか、山へ持っていくこともあるし。
食料の消費イメージは『自宅にあるもの』→『備蓄・水なし』→『備蓄・水、湯使用』→『備蓄・レトルト』の順です。
ただし変な我慢はする意味がないので、自分の体ときちんと向き合って食べたいと感じるものを選べばいいと思います。それが一番周りに迷惑をかけることもないのでは?という気がします。
水の確保について
水は生きていくのに最も重要で、かさ張って重い。でも必要。
危機が迫ってきた時に店頭から無くなるものナンバーワンかと思います。ペットボトルの備えも必要。でもそれに頼り切らずとも、自宅の水道から水が出るうちにできることがあるというのがこの記事で書きたいことです。また、ここでも機能を重ねることで荷物を小さく軽くしたり、機能を拡大したりということを考えます。
水回りを徹底的に掃除する
生き物は水がある場所で増えます。逆に水がある場所で生き物を根絶やしにするのってほとんど不可能に近いんじゃないかと思います。細菌やカビは頑張ってもゼロにはなりません。数が多いと人間もやられてしまいます。大事なのは初期値を小さくしておくこと。はじめに沢山居るとその増殖速度も爆発的になるからです。
災害時って掃除どころじゃなくなると思います。衛生状態は悪くなる方向にしか進まない。だからこそ生活に絶対必要な水が出る場所とその周辺をいつも以上に気合を入れてきれいにしておくのは合理的だし、ちょっとした安心が得られるかなと思います。
災害が予測されるときって、慌てがちだし、気持ち的な余裕がすり減ってしまったりします。色々やっておかないと!という気持ちが強くなる。
だからこそ『備える』ということに慣れてきたら、次は色々って何!?ということを明確にしておくことが大事なのかなと考えました。どんな物事にも臨機応変に対応すべきことと事前に想定できることがあります。
- 強風で飛んでしまいそうなものを片付ける・補強する
- 非常時持ち出し用の荷物を確認する
- 窓を補強する(うちは雨戸を閉める)
- 水回りの掃除をしておく
災害前に水回りをしっかり綺麗にしておくというのは、今回の台風19号以前には思い至らなかったことです。 あとからこのタイミングにやっておいたほうが良いかも!と考えたことです。被害がなくても良いことしかない。
自宅なら、キッチン、洗面所、風呂、トイレ、外の水道。ターゲットの数が多い…それだけ生活の要ということでしょう。家族と協力体制を組めるのが一番です。
そういったことも今後は考慮したいと思いつつ、避難する際の水関連のことをまとめておきます。
水筒
愛用の水筒はZOJIRUSHIの350mlの魔法瓶で、蓋を外して直飲みする円柱形タイプです。保温性抜群!
使いはじめてまだ10年程。少なくともあと10年は使える。長く使っていると表面の塗装が剥げてきます。わたしの水筒も良い感じで経年変化しています。最終的にむき出しシルバーになるまで使う!これが密やかな目標です。一皮むけてまるで新品のようになるかもしれません。口が広くてシンプルな円だから洗うのが簡単というのも、長く愛用する理由なのかなと思います。
プラティパス
Platypus(プラティパス)ってカモノハシのことです。カモノハシ科カモノハシ属カモノハシです。学名はOrnithorhynchus anatinusで『口もとがカモみたい』って意味です。読み方はよくわからないけど『オルニソリンチャス・アナティヌス』ということにしておきます。なんかそれっぽいし。卵産むけど哺乳類っていう珍しい生態から、中学校の理科でたいがい設問に加えられる有名な生き物です。この特徴的なくちばしで生体電流を感知してエサを探すとか。
でもここで取り上げたいのはカモノハシのことじゃない。
Platypus(プラティパス)というアイテムの話です。
水袋です。この平たい形がカモノハシに似ているからこその名前のようです。アイコンにもなっている。これなかなか使い勝手が良くて手放せないアイテムです。
左の1Lサイズは主に山登りの時に、右の2Lサイズは主にキャンプの時に使います。暑い時期は水を入れて凍らせておいて、保冷剤代わりにし、溶けたら中の水も飲む。ゴミは出ないし、中身がなくなったらコンパクトに荷物の隙間に入れられます。優秀です。
使いみちも色々あります。
- 水を入れる
- 水を入れて凍らせ、保冷剤代わりにする
- 湯たんぽ
- エア枕
湯たんぽにするには沸かしたての熱湯じゃなく、少し冷ましたほうが良いように思います。ただし入り口が小さいので要注意。そしてエア枕!この使い方は思いつかなかったなあ。いつかどっかで見たやつです。ユーザーの間では定番なの?コツは空気をパンパンに入れないことらしいです。水を入れる場合もギリギリまでじゃなく、9割くらいです。
水を入れると自立するし、中身が空の時はくるくる巻いてコンパクトに収納できます。
山へ持っていくのが1Lの方なのは、注ぐ作業をする時に片手で扱えるサイズだからです。ボトルをいつでもどこでも安定したところにおけるとは限らないので、片手でボトルを持って片手で注げるというのが、これまでの経験上使い勝手が良いと感じました。ただ避難所なら2LでもOKです。
デザインも色々あるのでお気に入りを見つけて使い倒したくなります。

Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ソフトボトル ワイルドブルー 1.0L 【日本正規品】 25011
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ナルゲンボトル
ナルゲンボトルは登山のときと言わず毎日使っています。
オレンジが最も古株で、自転車に乗り出した頃プレゼントしていただいたものです。かれこれ7,8年使っています。はじめに貼ってあったステッカーはすでにボロボロになって剥がしたので、山小屋で手に入れたステッカーを貼って楽しんでいます。北アルプスの『燕山荘』で購入したもの。燕岳はイルカ型の岩が居る山です。山頂近くで30分くらい昼寝しました。
ナルゲンボトルが気に入りすぎて今では3本持っています。青は水専用。これももう5年位使っていると思います。グリーンは少し小さめで口がより広いタイプ。これに『きのこの山』と『たけのこの里』をミックスして詰めるという贅沢おやつを持って山へ行くこともあります。1人で食べるんじゃないよ、みんなで食べるんダヨ!避難する時は水を優先的に入れます。
日常的にはプロテインドリンクを作る容器としても使えそうです。
ちなみにわたしが湯たんぽとして使うなら、プラティパスよりナルゲンボトルを選びます。熱湯を注げるし、角が無いし、なにより口が広い!注ぎやすさは大事!
実際にキャンプの時に寝袋に一緒に入って寝たことありますが、良い感じでした。この使い方は避難所でも役に立つと思います。空になったペットボトルじゃ耐熱性が不十分だし、魔法瓶の水筒じゃ外側は温かくないですから。いいとこついているアイテムだと思います。一生ナルゲンボトルと共に生きます!

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色んなサイズ・形状がありますが、一番スタンダードな0.5Lのシンプルなタイプが好きです。リュックのサイドポケットにも間違いなく収まってくれるので使いやすいです。
手持ちのプラティパスとナルゲンボトルで4.5Lほど水を入れておけます。例えば水道へ汲みに行く時や給水車へ受け取りに行く時なども、大きなタンクを運ぶって結構大変です。また、使い切るまでに時間がかかると水も劣化します。
その点我こそは非力だという人も子供でも、リュックにプラティパスやナルゲンボトルを入れて行けば、水くみに参加しやすくなります。自分にできることがあるって嬉しいことなんです。子供がある程度大きくなっているなら、せっせと水や食料を調達してきてあげるより一緒に確保する作業をやって水や食料の有難みを感じる機会にできたらいいなあと思います。子供いないけど。
入手を考えているアイテム2選
プラティパスとナルゲンボトルは使用頻度がかなり高いので、今更無い状況のことを考えられないのだけど、あってもいいかなあと考えているものを2つ挙げておきます。
携帯浄水器
水は運ぶにも、保管できる量にも限りがある。登山も基本的には水が確保できるようなところしか行っていないので、今まで歩く時間や水場の数なんかで持っていく量を決めてきた。でも、そのままじゃ飲めない水も濾過して活用できるというのは、非常時には役に立つかもしれない。例えば風呂に溜めておいた水を濾過して飲むとか。

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とか
とか。
濾過できる対象物、ろ過能力、濾過速度は全てフィルターにかかっているだろうから、どんな状況を想定してどんなタイプのものが使いやすいか、これから想像して考えてみたい。
スクラバウォッシュ
登山はまだ長くて2泊3日しかやったことがない。でも長期の旅に出るなら、洗濯も手軽にできるといいのかもって思ったりはする。
特に長期間水の限られた環境下で水を節約しつつってなると、少量の水で、ある程度まとめて洗えるアイテムがあっても良いのかもということで…

旅行用洗濯袋 Scrubba Washbag スクラバ ウォッシュバッグ 便利トラベルグッズ キャンプ 携帯用洗濯袋 (ウォッシュバッグ, 緑) (緑, ウォッシュバッグ) (緑)
- 出版社/メーカー: Scrubba
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ずっと気にはなりつつも、とりあえずは石鹸で手洗いすれば済むので無くてもいいかなとやり過ごしてきた。でも見ちゃったんだよね。被災から一週間程経って、給水所に来た人がインタビューを受けていて、洗濯大変!って。やっぱそうだよねって思わずには居られない。
使ってみないとわからないけど、それなりの値段だったりするので悩みます。でもどうせ買うなら耐久性・使い勝手が納得のものがいい。でも、こういう日常生活で使わないものを非常時のために備えるって難しいと思う。
だから持っている人が居たら、貸し借りができる気軽さみたいなものがやっぱり人の世には必要なんだろうなあと考えたりする。
とまあ、こんな風に考えているわたしだから、持っている人が居たら気軽に『それ貸して〜』って声をかけてみて欲しい。その持っている人私かもしれないから。貸してっていう人が私かもしれないけど。お互いに嫌じゃなければ、貸し借りする関係づくりという価値を再発見するキッカケになる。
どうぞよろしく。
衣食住の『住』
衣食住のシリーズもいよいよ最終回となりました!名残惜しいですので、はよ終われ!というお言葉は、どうかそっとちり紙にでもくるんで捨ててやってください。
避難所に滞在することになっても、マットや毛布が足りなかったり、地べたがしんどかったり、寒かったり、人目や音が気になったり…と、ただでさえいつもと違う環境に戸惑うのに、追い打ちをかけるようにストレスがチリツモになるかと思います。
また受付やマットを配るなどの対応をしてくださる方たちも同様に大変な状況のはずです。だから自分が避難所に受け入れてもらった際は、お客さんにならずに一緒に乗り越えましょうという気持ちでいたいです。
そうするためには自分自身にできる限りの余裕を作るように準備しておくことが大切かと思います。自分でできることは自分でやる。できないことは助けを求める。手伝えることは手伝う。まるで学級委員になったみたいだ。
わたしは板張りの床でも、周りに人が居ても、明るくても、多少音がしても寝られますが(むしろ眠気に抗えない)、 そうでない人の方が圧倒的に多いんだと思います。なぜなら、あまり共感してもらえたことないので。頑丈なのは喜ばしいことだけど、時に寂しいことでもある。
それはさておき、これは絶対持ってくというアイテムを挙げてみます。もちろん機能も重ねていきます。
『マット』
マットはテント泊をする人なら大体持っていますね。登山する人もキャンプする人も。あと家にありそうなもので考えるとヨガマットとか!なんでも持って出られそうなマット的なものがあれば、持っていきましょう。
コンパクトさを追求すれば、エアマットという選択になるんですが、それも検討しつつ、まずわたしが調達したのはバサッと広げられる『THERMARESTのZライト ソル』です。

THERMAREST(サーマレスト) Zライト ソル【オクトス専用スタッフサック付】 (レギュラー)
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スタッフサック付きにしたのは長持ちさせるためです。保管時や持ち運び時に無碍に傷つかないようにと。それに中に何かしら詰めれば枕にもなります。
このタイプのマットの利点は色々ありますが、なんといっても袋から出したら2秒で横になれるということでしょう。 試してみたので間違いありません!
…何やってんの?もっと有意義なことに時間を使ったほうがいい。
ごもっともです。
それにもっと落ち着いて寝転んでください。
そろそろ去っていく人がいるかも知れないけど、気を取り直して他の利点も。
嵩張りますが、凹凸があるおかげでクッション性が良いです。またアルミ面による断熱効果もなかなか。また使用後に収納するのもサクッと終わります。ぎゅーっと圧縮してスタッフサックに詰める作業って結構大変ですから。パタンと畳んでスルッと入る。めっちゃ楽です。
- 寝床
- 断熱
- 椅子
なんやこのマットと枕みたいな囲いは!なんやこの椅子って!
という方のために解説しておきます。
わたしが購入したのは少し短めのタイプなんですが(頭から足先までが短いから)、畳んだ状態で厚みが11cmほどあります。
この厚みが役に立つ!
腰を下ろそうと思った時、無意識に段差を探すことはないですか?わたしはいつも探しますよ。なければ諦めてフラットなところに尻も足も預けますけど。
しかしずっと地べたは辛い。それを多少なりとも解消してくれるのが、畳んだマットが生み出す段差です。無いのと有るのとでは大違い。ゼロとイチは大違い。0と11の違いなんで大大違いです。
しかも!とりあえずは長辺側に立って腰を下ろすと思います。そこをあえて短辺側に立って座る。すると反対側にもう一人座れる。互いにもたれあう。なんと、人という字は人と人が支え合って立っているの図が完成します!座ってますけど。
2人兄弟の場合、場所の取り合いの喧嘩にはなりませんね。3人以上居る時はローテーション組んであげてください。5分とか10分とかのサイクルで交代して、景色が上下するからこれはメリーゴーランドという遊びなんだと教えてあげてください。やっているうちにそこから解脱する者が現れます。
解脱(げだつ)とは『俗世間の苦しみや束縛から逃れ、悟りを拓くこと』
その子きっと天才です。
…こんなことならマットの話だけで一つ記事を書けば良かった。
寝袋
大抵の環境でも問題なく寝られると豪語しましたが、一つだけ眠れないってこういうことか!と思い知ったことがあります。それは『寒さ』!
2回あります。
1回目は職場の駐車場での車中泊。遠いし帰るのめんどいな、近場で食事して風呂入って、ゆっくり寝てとたまに有意義な時間を楽しんでいたわけです。でも冬は寒い!ヒーターとかそんなもんないですから。寝袋一つで何も考えずにやっていましたから。こんなことはもう止めだと思いました。一度は。
そういう経験があるから、とりあえずダウンジャケットは入れとくとか、ニット帽とか、ボトルを湯たんぽにするとか考えるわけです。
2回目は春に九重山の法経院温泉山荘で宿泊した時。山の上はフッツーに寒かった。山の上で温泉〜とウキウキだったのですが、寒すぎて…。バンガローに数名で宿泊したので人の熱でなんとかなるかな…と考えるも全くでした。寝具付きということで呑気に構えていて、寝袋なんて誰も持ってきていない。寝袋に入って布団もかぶるが正解だったと学習しました。
パーティ外の方ですがテント泊の人も居てひぇ〜と思っていましたが、テントの小さな空間のほうが熱がこもりやすいのかも。バンガローの中では寒々とした空気中に我々の発する熱が儚く霧散していきました。南無三。
朝日に照らされた朝露は美しかったですよ。
寝袋はあるなら持っていきましょう!夏でも下に敷いたりできますし。
初めて購入した寝袋は車移動で使うこと前提に購入したので 、コスト優先で収納サイズが大きいものでした。しかも子ども用。(頭から足先までが短いから)
で、野宿してみたいなあと思ったので、はじめの第一歩として夏の北海道で開催される野外フェスのライジング・サンへ参加してみたわけです。草原でみんなして寝袋一つで公式野宿しているからなんか安心感あるじゃないですか。でも背負っている荷物の8割くらいが寝袋でした。
さすがにこれは山には持って上がれないな〜と。身一つでキャンプもしたいし、テント担いで歩く旅もしたいし。
コツコツ貯金しまして、今年めでたくダウンの寝袋を手に入れました。
『mont-bellのダウンハガー800 #5』
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最低使用温度0度の#3が最も人気のような気がしますが、そこをあえて自分の使用方針に合わせて、より重量・サイズともに小さなものにしました。
テント
避難所でテント?と思われるかもしれません。自立式じゃないと使えませんが、小さなテントはちょっとしたプライベート空間になります。
テント選びの葛藤の記事はこちらです。
あまりに幅を取って邪魔になるのはよろしくないと思いますが、着替えたり、身体拭いたりと何かと使える気がします。昼寝するのにも、ちょっと遮光されてよいのかも。
簡易更衣室として、また眠れない人に貸したりもできそうです。
手ぬぐい・速乾タオル
実際に避難所へ避難した方々の投稿を眺めてみると、バスタオルが色んな使い方ができて良かった!と発信してくださっているのを見かけます。
ただし、この記事の趣旨は登山装備の応用。やはり手拭いと速乾タオルは外せないでしょう!何なら日常的に手拭いを使っています。たまにふかふかのバスタオルにふれる機会があるとそれだけで幸せ感じられます。
左:土佐のお魚
右:奈良の正倉院展
旅先でお気に入りを見つけたら買ってしまう。でももったいなくて使えない…と以前は溜め込んでいたのですが、最近は積極的に使っています。使う時はもちろん、干している時の景色も楽しい。
たためばコンパクト、洗うのが簡単でしっかり絞れる、乾くまでが速い、と良いことづくめです。暑い時期は濡らして首に引っ掛けたり、寝る時にアイマスクとして使ったりできます。
手ぬぐいがあるから速乾タオルは別にいいかなとうっちゃっていたのですが、プレゼントとしていただいたものを使ってみて感動!すんごい吸水力で、みるみる乾きます。タオルとして使うのはもちろん、洗濯したものを干す前にくるんで、ぎゅーっと水気を吸わせる使い方もオススメです。吸水タオルはもちろんすぐに乾くし、他の洗濯物が乾くのも加速させることができます。つまり脱水の機能もあるということ。しかも…手ぬぐいよりも小さく収まる…
山へ行くときはもちろん、旅に出る時もちょっと銭湯行くかって時もいつも持っていきます。
速乾タオルにハマってからというもの、水泳をやっている方にはおなじみらしいセームタオルというのも気になっています。
セームタオルのセームってどういう意味?スイム、スィム、スィーム、セィーム、セーム?
ライト
キャンプ用に電池式の簡易ランタン2つを…実はヘッドライトを持っていません。山へ行くときは今のところ自転車用のライト(しっかり明るめ)を持っていきます。リュックに付けてびよーんとのびるようにしておけばまあまあ便利。
とはいえそろそろヘッドライトも考えんとねえとは思っています。見たいものに光が当たる必要があって、色々ありすぎてよくわからなくなってくる。
コンパクトになるものと考えるとこんなタイプになるけど、重くてずり落ちて来ないかなあとか。どのくらいの明るさがあったら充分なのかなあとか。照らしきれない明かりの中で目を使うのはなかなか疲れるものです。
明るさ・コスト・重量のバランスの丁度いいとこを探りたいと思います 。
またオススメのヘッドライトを教えていただきたいです。
まあ、装備についてはこんなもんでしょうか。 だいぶ終わりに近づいている感ありますね。
乗り越えるために
最後に、気晴らしになるアイテムをいくつか挙げておきます。実際に山へ持っていったことはないけれど、小さなものならリュックの隙間に入ります。また身近にあってほしいと思うものです。
パズル・トランプ
何かと体を動かしている時は良くても、『することがない』という状況になって暫く経つとしんどいものです。そんな時は…
『Meiji ハイミルクチョコレートパズル』
・難易度:スイート とろける甘さ
板チョコのパーツがいろんな形をしていて、綺麗に箱に納めるには?この形を作るには?と永遠に一人で遊べます。トランプだと複数人で楽しめますね。いつまでも遊べるもの、遊び方がいくつもあるものがいいかなと思います。
スマートフォンやゲーム機など電源が限られた場所ではできるだけ節約したい。そんな時はアナログゲームが一番です。
文庫本
本はどんな時も持っていればいい。みんな1冊ずつ持ってきて、貸し借りすれば何冊も読める。
スティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』と、岡本太郎の『今日の芸術 時代を想像するものは誰か』を入れていこうと思います。
積ん読本を入れておいてもいいのかも。
ほぼ日手帳
これが一番大事かもしれない。1日1ページのほぼ日手帳。どんな状況だったとか、感じたこととか書き留めておく。普段の何気ないことも、何かあった時のことも全部自分の人生の中身だから。
筆記用具は少なくともボールペン1本持っていたら良いと思うのだけど、ちょっといつもの雰囲気に近づけるためにペンもいくつか持っていく。
GRANITE GEARのポーチはそのパッケージまでもポーチになるというスグレモノ。
真ん中の黒いメッシュのポーチは左のオレンジ✕ブルーの2層ポーチが入っていたパッケージです。ペンケースにぴったりで驚きました。
アイテムの話はコレで以上です。お疲れさまでした。
最後に
わたしはこの記事で書いていることを人に強要しようとは思いません。
絶対的なことってなくて、大抵のことは自分仕様なら、こうという視点で考えてみるのが一番いいと思っています。
読んでくださった方が『こんなアイデアもある!』『自分はこんなのが好き!』ということを発見したり再確認したりするきっかけになれば良いなと思って書きました。いかに自分の暮らしとリンクさせるかが腕の見せどころです。
自分が好きなことよりも、自分が嫌だなと感じることの方が敏感に感じられるものだと思います。それは一種の防衛本能だと思うのである意味まっとうな能力だと思うのです。
ただ、どんな状況下でも自分がご機嫌になることは何なのかを知っておいた方がいい。できるだけ自分をご機嫌な状態に近づけてあげられるのは自分自身です。言語やその他の伝達手段で巧みに99%表現できたとしても、その全てがそのまま伝わるわけではないし、少なくとも1%くらいは自分だけのものだと感じます。
普段から備えるというのは、自分自身と向き合って自分にとっての快適さを探求しておくことでもあると考えています。
わたし自身はこの記事を書くことで、漠然とやっていたことを明確に再確認することができました。これもご機嫌になることの一つです。これをベースにもっとご機嫌になることを探したいし、暮らしが変化すればそれに合わせて変化させていけば良いと思っています。
(こんな感じで用意したものの写真を撮っておくと中身が一目瞭然です)
これがほんとうの『最後に』
ここまでの長い道のりを共に歩んでくださった方には大変感謝します。
『到達者』の称号を授けたいと思います!
本当にありがとうございました!