Tiny Journey

身軽に旅するミニマルバックパッカーの旅と読書の記録、時々手帳

椅子を中心に考えてみる

おはようございます!

cometです。

 

実はですね、またミュージアムトリップへ行って参りました。

そろそろ、何遊び回ってんねんって怒られそうですね。

え?そりゃあ、数少ない読者の方々に。ブログ書けよって。

 

さてさて、今回のミュージアムトリップは移動しながら各地のミュージアムを回るタイプのやつでして。その周遊感がなかなか楽しかった。たまには旅の日記的なというか実際どんな風に過ごしてんの?というあたりを時系列で書いてみるのもアリかなあと思っていますが、今日は書きませんよ。書かへんのかい!

 

ま、誰がおのれの日記なんか興味あんねんって話ですけども、自分が読み返して面白ければそれで読者一人ゲットですから、たまにはいいでしょう。まあ、そのうちに。

 

今日はみんな大好き、椅子について書いてみたいと思います。

 

唐突すぎひんか?

ええ!?そんなはずは!みんな毎日お世話になっているでしょう?

食卓の椅子、学校の椅子、職場の椅子、風呂場の椅子、駅や公園のベンチ、切り株の椅子、…あ、映画館や車のシート、電車の座席、自転車のサドルなんてのもありますね。

とにかくみんな何かと尻を置くでしょう。

他にも屋台の椅子とか、美容室の椅子とか、レストランの椅子とか…

 

そもそも椅子があったら座りたくなるでしょう?

座り心地を確かめたくなりはしませんか。

硬そうだと思ったけれど、なんと身体にジャストフィットして人間工学的に考えられた形状であることに気づいて感動したり、クッションが思いのほか深く沈んで内心ビビりつつも、こんなもんでしょという顔でやり過ごしてみたり。

冷たそうだなとか、濡れてないかな、なんて座る前にまず手で触れてみたりなんてこともありますね。

そういえば椅子取りゲームなどという格闘技まであるではないですか!

 

そんなわけで、椅子ってなんだか奥が深いように感じるのです。

 

 

 

でも、わたしのブログのテーマからすると唐突かもしれませんね。

 

椅子のことが気になりだしたきっかけ

もちろん最近立て続けに足を運んでいるミュージアムがきっかけなのです。

 

ミュージアムトリップ絡みでも記事として書きたいことは沢山あるのですが、大抵の場合時間の流れの方が圧倒的な速度で過ぎ去っていきます。

ですからつまみ食い程度に書き散らしています。

 

例えば、

 

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とか

 

note.com

 

とか

 

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つまり、帰ってきて何書こっかな〜と考えた時にふと、最近のミュージアムトリップの中でやけに椅子に出会うな〜と思ったのですよ!

もちろん作品としての椅子です。

いくつかミュージアムと企画展を紹介しておきましょう。

 

『チェコ・デザイン 100年の旅』展 @世田谷美術館

世田谷美術館で開催された『チェコ・デザイン100年の旅』の看板

この入口の看板だけでも何じゃこりゃあな椅子に出会える予感がひしひしと感じられますね。

チェコは神聖ローマ帝国、オーストリア帝国、オーストリア・ハンガリー二重帝国、ナチス・ドイツ、ソ連など周辺国の影響を色濃く受けながら今に至ります。物理的に切り離されていない環境ってやっぱり大変。島国の日本からすると頭で理解できても中々想像しにくい。

各国からの影響や、その土地に暮らす人々の反発、暮らしに対する考え方など時代ごとのものづくりに対する姿勢の変遷が見られてとても充実した展示でした。

テーブルウェアが真っ白なものに統一された時代だとか、木製のプロダクトへのこだわりのあった時代だとか、時代が進むにつれていわゆる昭和レトロと呼ばれるカラフルでキッチュなものが並んだり。

同じ型で大量生産したプラスチック製の椅子の時代は、やっぱり木や金属に比べて成型が簡単ということで、奇抜な面白い椅子が沢山現れたりした。昔の駅のホームによくあった丸っこい3連4連くらいのポップな椅子とかね。ああ、あったな〜って。

夕暮れ時にようやくたどり着いて、ゆっくり見ることができなかったのが心残りではあるけれど、お陰様でチェコという国のことをもっと知りたいという気持ちになったし、歴史を勉強したいと思いました。なによりチェコに行ってみたい。

 

地理的情報と時代的情報を合わせて眺めるとめちゃくちゃオモシロイと気づいたのは旅に出るようになってからだし、ミュージアムはそれについて楽しみながら学べる良い場だと思うのですよね。

 

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』 @国立国際美術館

たまごサンドの記事でもこの特別展の話を書きました。

クリムトとそのパートナーの話。ついでにいうと楊貴妃とクレオパトラも出てきてカオスな記事でした。

 

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特別展の構成はウィーンを舞台とした国の変化、街の変化、人々の暮らしの変化、そしてやはりプロダクトの変化が世紀末への奔流として展開されていてとても見応えがありました。あ、今週末までやってますよ!(2019年12月8日まで)

国立国際美術館で開催中の『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』の看板

 

で、ですね。わたくし歴史のお勉強は中学までしかやっておりませんので、ほんとうに知識が無い。だから今めちゃくちゃ楽しいんだろうなと思います。新しく知ることが本当に多い。なんだそんなことも知らなかったのかと、わたしを面白がる人のほうが多いかもしれない。

 

例えば、この特別展で新たに知ったのは『ビーダーマイヤー時代』。ナポレオンの占領を乗り越え、1814年にウィーン会議が行われてから1848年の革命が勃発するまでの期間をビーダーマイヤー時代と呼ぶそうです。その後ウィーンの体制が崩壊する。

 

急激な都市化や政治的な抑圧の時代。市民の関心は日常生活の中での実用性に向けられ、プロダクトは次第にシンプルに機能的になっていったそう。装飾よりも素材感フォルムの美しさ機能美、そういったことを追求した流れがモダン・デザインの先駆けとなったみたい。

機能の重ね合わせはわたし自身も荷物を小さく軽くすることにおいて提唱していることなので、だよねだよね〜と嬉しくなる。

 

なかでも椅子は、それまでの時代重厚で座る人の権威を示す威圧的なものだった。

数年前に鳥取砂丘の砂の美術館で展示されていたエリザベス女王

確かに!

これは何年か前に訪問した鳥取砂丘の砂の美術館でその時展示されていた『エリザベス女王』。

どどーんと座っていますね。

ここの展示、ほんとに凄いですよ。全部砂でできた彫刻。しかも巨大。見に行ったら必ず感動できるから、最近感動してないなって人は騙されたと思って行ってみて欲しい。

 

で、椅子の話ですよ。

 

権力者がどっしりと座る重厚な椅子から、親しい人たちが集まって一緒にテーブルを囲うための家具という位置づけに変化したのがこのビーダーマイヤー時代。

だから元々はビーダーマイヤーというのは、そういった軽やかに動かせるということが重要視され、素材や機能美を大切にした家具の様式を指す言葉だったらしい。それが次第に、その時代の生活様式や精神について表す言葉になったのだとか。

構造的なデザインだけではなくて、木目の美しい果樹材を好んで使ったり、座面を覆うテキスタイルは可愛らしくて柔らかそうなものでこしらえたり。まさに座りたくなる椅子をテーマに作られた時代。

 

@埼玉県立近代美術館

美術館の展示室内ってところどころに椅子やベンチが設置されていて、途中で座って休憩できるのです。ついでにその特別展の図録が置いてあったりするから、パラパラめくってみたり。もしくは座って作品を眺めてみたり。

 

思い返せば、現代美術館、近代美術館はデザイナーズの椅子を設置しているところがちらほらあった気がする!

 

それをはっきり意識したのは、埼玉県立近代美術館

1階のロビーの休憩スペースに

バルセロナチェア!!!のオットマンが!

埼玉県立近代美術館のロビーにあるバルセロナチェア

しかも!使い込まれていてめっちゃかっこいい!足置くやつやけど普通に座れる。 

 

オットマンとは

ソファの前に置いて、足を乗せる椅子のこと

 

バルセロナチェアはわたしの大好きな建築家のミース・ファン・デル・ローエがデザインした椅子です。シンプルなのに何だが高貴な雰囲気が漂っていますね。それもそのはず、1929年のバルセロナ万博でドイツのパビリオン設計を依頼されたミースがスペインの国王夫妻のためにデザインしたものなのです!

 

てか、オットマンというか、これはバロセロナ・スツールやね。

 

それはさておき、ここのテーブルにですね、館内に設置されていて座れる椅子の紹介資料がありました。展示室内の所々に設置されている椅子が全部デザイナーズチェアで!これはもう座るしかないですね。展示室内のものは写真を撮ることはできませんが、ミュージアムでは座る楽しみもあるということを新たに発見した次第です。

 

『ミナ ペルホネン 皆川明 つづく』展 @東京都現代美術館

わたしがミナ ペルホネンについて知ったきっかけは『ほぼ日手帳』です。

毎年温かみのある可愛らしいファブリックの手帳カバーを出している。高価なのだけど、すぐに売り切れてしまうし抽選販売だったりする。ちょっとした憧れの存在。

皆川氏はファッションデザイナーなのだけど、布地のデザインからされるのです。毎年大量に製造されてシーズンごとに大量に廃棄される衣類。そのことに対するアンチテーゼとして立ち上げたブランドで、コンセプトも動物や自然界の光景を取り入れたデザインも大好きです。

クッションや衣類、一緒に仕事をしている日本の工場での人や機械の様子。

機械の動きの映像、すごく良かった。その動きをプログラムするのも凄いし、どんな動きをさせればよいかを考えられるのも本当にすごいこと。そういった取り巻くものすべてでミナ ペルホネンなんだという展示でした。そして長く愛されるデザインは…という追求。

映像コーナーに設置されていた椅子にはミナ ペルホネンのファブリックが張ってあって、座ってみると柔らかすぎず硬すぎずの心地よさ。ファブリックの手触りがもう気持ちよすぎて!まさしくずっと座っていたくなる椅子でした。

 

出た後の図録受付コーナーでも座れた!

ミナ ペルホネンのファブリックを使った椅子

 

そんなこんなで最近椅子に意識が向くことが多かったのです!

 

そういえばわたし、椅子に興味があったんだった

今はそれほどでもないですが、学生時代にはなんだか一丁前にインテリアなどに興味があったりして。建築も好きですが、中でも椅子が…名だたる建築家は意外と椅子も設計・デザインしていたりするのですよ。

好きすぎて昔この本買いました。勿論日本語の翻訳版ですが、今も手元にあります。

 

Chairs (TASCHEN Icons Series) by Charlotte Fiell Peter Fiell(2001-03-15)

Chairs (TASCHEN Icons Series) by Charlotte Fiell Peter Fiell(2001-03-15)

 

 

久しぶりにめくってみると、なんでこんな形を思いついちゃったのかな〜とかニヤニヤしてしまう。いろんな姿のイスを眺めてみると、まるで動物園ではないですか?いやカンブリア紀のような爆発的な生物多様性が生まれた時代のようだと言ってもいいかもしれない。

 

当時は(今もだが)お金が無いので雑誌や書籍を眺めて喜んで、そこに掲載されているイスをどこぞで見かけたりすれば、色めき立っておりましたね。学生時代の青春です。図鑑で見かけた昆虫の実物に遭遇したときの情景に似ているかと。

  

 

ブログを書くときに座るイス

今、わたしの秘密基地のデスクに設置してある椅子は昔祖母の家にあったものです。亡くなって家を整理して、持ち帰ってきたのです。そんなに上等なものでは無いと思う。

なんと言うかこう、昭和の時代に一般家庭向けに販売されていたテーブルと椅子のセット。全体として木でできていて、艶出しのなにかが塗ってあって、座面は合皮かな。クッションはヘタれているのか、それ程でもないから低反発の座布団を乗せている。

その上に寝袋に下半身突っ込んだわたしが座っているのです。

 

この状態、控えめに言っても最高ですよ。

 

 

本格的に寒くなってきたらオイルヒーターなんぞを使います。こんなやつね。

 

これ、めっちゃいいですよ。

冬、自室が寒すぎて、かつては暖をとるためには布団に入るしかなかったので、半冬眠生活のようなダメっぷりで過ごしていたわたしの救世主とも言える存在です。

今年の冬はなんだか寒そうだし、もちろんお世話になるつもり。でも出動はもう少し先かな。

 

とりあえずは小型の電気ストーブを出してデスクの足元に設置していたのですが、やはり足が部分的に熱くなったり乾燥して痒くなったりするのですよね…

 

そこで思いついたのが寝袋なんです。机に向かってせっせとブログを書きたいのですよ。身体が冷えないというのは大事なこと。さっき上半身も暖かくなるようにフード部分を頭にに引っ掛けました。背中も肩も温かい。やさしく包まれている感がハンパなく幸せであります。

あ、ちゃっかり電気代の節約にもなるやん。

 

使用している寝袋はこの記事でも書いた子供用のやつ。おふとうんの中に突っ込んでいたのを取り出して着てみたら、あら素敵。

 

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唯一のデメリットは椅子から立ち上がりにくいことかも。本取りに行くとか、コーヒー入れようかなとか、ちょっと面倒。

 

それを解消したければ、こういう着るタイプの寝袋もあるよね。商品開発の発想がオモロイ。でもこれを超える実用性を考案しようってのも中々難しそうだ。誰か持ってる人いるなら記事書かないかな。

 

まあでも、長いこと座り続けるのはよくないし、ブログも本当は立って書いたほうがいいくらいかも。もしかすると着る寝袋はブロガーの冬の制服になるかもね。

ならん? 

 

 

イスは持ち運ぶ時代に

さてさて話がわたしの防寒対策に吹っ飛びそうだったので、話を戻しますね。

座るという行為は生活の一部でありながら、文化の一部であり、アクティビティでもある。座るという行為は人生の一部!(大げさ!)

 

そういえば座れるスーツケースなんてのもありますね。登場したのは随分前だけど、たしかに旅先ではやはり疲れているし、お子さんなんかがいるとずっと抱いてとなると大変だ。

これ、絶対子供が好きなやつ。

またがった状態で手で持つところや、足を乗せるところまで付いている。本格的と言うか、デザインと機能美が調和していて、やっぱりこういう発想が素敵だなあと思う。

大人も座ってもいいよね?

 

つまり現代は椅子とともに旅に出る時代なのである。

 

 

わたしが狙っているのは…

椅子とともに旅に出るなら?

わたしは旅にでること、山に登ることを想定して、日常生活で使うものも選んでいます。椅子について考えるなら、キャンプで使えるものを家でも使おうと考えます。

 

わたしのキャンプスペース

この間のソロキャンプデビューでは寝袋の下に敷く予定のマットに座り、そのへんで拾ってきた石をテーブル代わりにしました。

 

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半径1mくらいにキッチンとリビングが収まっていましたよ。

小さく軽い荷物で行くなら、これでもまあ過ごせる。

 

でもひとつ気づいたことがあるんですよ。

 

それは、寝転ぶときと違って真ん中当たりに集中して体重がかかるので、マットがすぐにヘタれてしまいそうだということ。せっかく手に入れた道具の寿命が短くなるような使い方は再考の余地がある。座らずにウロウロしてればいいんですけどね。でもゆったりくつろいで、コーヒー飲みながらチョコレートを食べたいじゃないですか。

 

そうするとやっぱりHELINOX(ヘリノックス)のチェアに行き着くのかな。

 

もちろんずっと前から視野には入っていて。自分にとって必要十分で、より小さく軽く(もちろんコストも…)を追求するなら…という視点でリサーチもしたのですよ。手帳にもバッチリまとめてある。

荷物という視点で考える時に重要なのは重量と収納サイズです。

 

*最もスタンダードな『チェア ワン』

重量:960 g 耐荷重:145 kg 収納サイズ:35✕10✕12 cm

 

 

*軽〜い『チェア ゼロ』

サイズは『チェア ワン』よりほんの少し小さめ

重量:510 g 耐荷重:120 kg 収納サイズ:35✕10✕10 cm

 

*大人も座れる子ども用『チェア ワン ミニ』

重量:500 g 耐荷重:90 kg 収納サイズ:26✕10✕8 cm

 

他にも色々とラインナップがあって、少し大きめのゆったりしたものや背もたれが高めのハイバックチェアもあるけれど、わたしが求めるのは小さくて軽いチェア

  • 本当に重量と収納サイズのみで考えるなら『チェア ワン ミニ』
  • そこに快適性も加えると『チェア ゼロ』

 

ただ実際にソロキャンプをしてみて、やっぱりわたしはできるだけ地面に近いロースタイルが好みだなあと実感したので、今気になっているのはコレ!

 

*地面と友達『グラウンド チェア』

重量:640 g 耐荷重:120 kg 収納サイズ:30✕11✕11 cm

 

冬ならこれに『シートウォーマー』を着けちゃおうかしら。

 

焚き火するなら、難燃素材のカバーが良いかも…

 

椅子のあるソロキャンプも、椅子のある我が秘密基地も想像するだけで楽しい。 クリスマスのお届け物として来〜へんかなあ。ほんでここに寝袋に足突っ込んだ状態で座って、本読んで、コーヒー飲んで、ブログ書くんやろな。

 

 

旅から帰ったらアレとかコレとかとか記事にして…って考えてメモに下書きしたりしていましたけど、まさか椅子ネタが帰郷後一発目の記事になるなんてね

自分が一番驚いていますよ。