米粒遊歩 〜自由と孤独と本と手帳〜

旅のあれこれを手帳に書き残すように。

旅の履歴書(OVERSEAS 2000-2019)

米粒遊歩(こめつぶゆうほ) をご覧頂きありがとうございます!

ブログオーナーのツバメです。

 

こちらはこれまでの旅の履歴ページ。

海外渡航に焦点をあて、各土地について写真一枚で2019年以前の20年を振り返ります。

 

 

2019

アメリカ(オレゴン州・ポートランド)

ポートランドのダグラスモミ

春、雨の街とも言われるポートランドへ何をするでもなく、のんびり過ごしに行った。街や住宅街をぷらぷら散歩したり、カフェでのんびりしたり、延々とトラムに乗って移動してみたり、公園でピクニックしたり。はじめてAirbnbを利用して、郊外の一軒家の一部屋を借りた。今度は夏に山を歩きに行きたい。

 

タイ(アユタヤ)

タイ・アユタヤの遺跡

アユタヤオンリーの弾丸旅。バンコクでは飛行機から鉄道に乗り換えただけ。遺跡群の近くでホームステイスタイルで泊まった宿は居心地が良くて、もっとそこで過ごしたかった。のんびり歩いて回りたいから、トゥクトゥクの『世界遺産を効率よく回ってやる』という営業活動を躱し続けたのも思い出の一つ。

ごめんね。だってさ、ガイドブックには載ってはいない、GoogleMapsでは日本語表記されていないような遺跡だって沢山あるんだから。何はなくとも歩いていたら、リスが走っていたり、トカゲが木の幹を歩いていたりするのだって見ることができる。

旅の中で解像度を上げていきたいのはそういうところ。
 

2017

シンガポール

シンガポールの切手博物館前のポスト

スイスへ向かうフライトのトランジットで立ち寄った。訪問したのは『シンガポール切手博物館』。「?」と思う人と「おお!」と思う人しか居ないだろう。

 ミュージアムへ行くと、たとえ言葉がわからなくとも造形や色使いや対象からその国の雰囲気を感じ取ることができる。とりわけ『切手』というものはその国の文化や生き物、歴史を垣間見ることのできる小さな絵画なのだ。

夜に少し時間があったから、マーライオンとレーザーショーみたいなのも見たけどね。もう一度機会があったら『ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ』へ行きたい。この先もっと時間が経てば、植物たちが成長し、今とは違った姿になるだろうから、近いうちに一度見ておきたい。

 

スイス(チューリッヒ)

スイス国鉄の車窓から見える放牧中の牛たち

2度目のスイス訪問。日本から一人で行って帰ってきたし、日程の大半を一人で行動したということで、はじめての海外ひとり旅と言っていい。スイスは鉄道旅好きににはたまらない国の一つ。治安もヨーロッパでは抜群に良い。はじめてのひとり旅としてオススメしたいが、唯一の難点は物価がべらぼうに高いことである。

 

スイス(ラ・ショード・フォン)

歯車が緻密に組み込まれた時計

建築家ル・ゴルビジェの故郷。古くから計画的に都市計画が勧められた美しい街並みは、お隣のル・ロックルと共に世界遺産に登録されている。ゴルビジェといえば東京都心ではじめて世界遺産となった国立西洋美術館の設計者でもある。

ラ・ショード・フォンは時計工の街で、遅くまで太陽の光を利用して作業ができるように建物が南向きに設計された。精巧な街並みだった。『国際時計博物館』を目当てに訪問し、すぐ隣にあった『歴史博物館』にもふらりと入ってみた。

機械じかけの歴代の時計たち、年代ごとの街の変化の記録、どちらもとても見応えがあった。

 

スイス(ベルン)

ベルンを流れるアーレ川と街並み

スイスの首都。スイス国鉄で移動するならば、各方面への乗り換えポイントでもある。大きな川が流れ、中世のヨーロッパの都市の街並みを残す旧市街は世界遺産に登録されている。ミュージアムやアインシュタインハウスへ行きたくて再訪。
 

スイス(ツェルマト)

ツェルマトのハイキングで眺めたマッターホルン

チューリッヒから日帰りで、念願のツェルマトへ。マッターホルンを眺めながら5つの湖を巡る贅沢なハイキングコースを歩いた。お供はもちろんチョコレートとチーズ!天気も良くて最高だった。

スイス(ザンクト・ガレン)

ザンクト・ガレン修道院の大聖堂
見事な大聖堂を有する修道院が世界遺産に登録されており、バロック建築でスイス最古の図書館が併設されている。現在でも本の収集が続けられる図書館も見学が可能。好きすぎて再訪した。大聖堂はなんかすごすぎてクラクラしちゃう。
 

リヒテンシュタイン(ファドゥーツ)

リヒテンシュタイン行きのバスのターミナル
世界で唯一君主の名が国名となっている国で、スイスとオーストリアの間に位置する。リヒテンシュタイン家はかの有名なハプスブルク家に、毛並みの良い軍馬を献上する名ブリーダーだったらしい。さらには『優れた美術品を収集することこそ、一族の栄誉』という家訓もある。

精巧で色彩豊かな切手が有名。何を隠そうわたしも切手を目当てに再訪。

2019年現在、一人あたりのGDPが世界一、公的債務がゼロの5カ国のうちの一つだとか。その秘訣は『タックス・ヘイブン』にあるようだ。なんだかすごい国。

でも世界で6番目に小さくて山に囲まれたのどかな国。

写真の場所はスイスから電車で数分、オーストリアにあるリヒテンシュタイン行きのバスに乗るためのターミナル。ここに来ると、おお、来たな〜もうすぐ! って気持ちになる。

 

オーストリア(フェルトキルヒ)

フェルトキルヒ名物の仔牛肉のカツレツ

スイスからリヒテンシュタインへ遊びに行くなら、ついでに行きたい場所。シャッテンブルク城は博物館に改修されていて、城内のレストランでは皿からはみ出す超BIGなカツレツをいただける。シンプルにレモンを絞るだけでも美味しいし、ソースがけのメニューもある! 仔牛の肉はすごく柔らかくて、大きいけれど軽いからか意外とぺろりといける。

 

2016

ブータン(パロ、ティンプー)

パロの川と風になびくルンダル

ブータンと日本の外交樹立30周年により、幅広い交流を目的としたブータン政府から『ブータン・日本親善オファー』が発表された。

期間限定で日本国籍を持つ者は最低公定料金(ブータン旅行費用として設定されている税金・ガイド・交通・宿泊・食事代などを含む定額料金)が撤廃され、普段より控えめの費用でブータン旅行が可能だった。これは行くしかない! ということでこれまた弾丸ツアー!

とはいえ訪問できたのはティンプーとパロのみ。他の地域にも興味があるので、もう一度訪問の機会を得たいところ。

 

2014

スイス(チューリッヒ)

チューリッヒ中央駅に浮かぶ天使

この時はじめてヨーロッパの地を踏んだ。

VICTORINOXのマルチツールはこの時に買ったのさ! わざわざ、超絶物価の高いスイスで!? というツッコミはよく噛んで飲み込んでいただきたい。

チューリッヒ駅に浮かぶ巨大な天使?は毎日のようにそこに居た。

 

スイス(バーゼル)

公園の池に設置されたティングリーのパブリック・アート

バーゼルはスイス、フランス、ドイツの三国国境のある街。星の数ほど大小様々なミュージアムがある。

行くでしょ〜そりゃあ!

紙の博物館では手漉き紙を作る体験をしたし、薬博物館は日本の薬箱や漢方の展示もあって漢字がたくさん出てきたし、薬研(やげん)などの道具の展示も充実していて楽しかった。

ティンゲリー・ミュージアムは子供と一緒に行っても楽しめるかもしれない。キネティック・アート(動く芸術)という機械仕掛けの作品達。街なかの公園の池にもパブリックアートとして設置されていた。

なんで目から水が飛び出してんのよ。気持ちはわかるけどさ。キコキコ言いながらパシャパシャ水かきしていたりする。なんともシュールなんだけど、不思議と飽きないからずっと見ていられる。
 

スイス(ベルン)

ベルンで見つけた風鈴を下げる家の窓

はじめて海外で単独行動した思い出の街。

歩いていると聞き覚えのある音が聞こえた。キョロキョロすると風鈴をいくつかぶら下げている家があった。おお! と感動したのをよく覚えている。

それから熊公園の近くにバラ園があって、そこには奈良の吉野から寄贈されたソメイヨシノの樹が植えられている。桜ってバラ科の植物だしね。

日本とのつながりが感じられる素敵な街だった。

 

スイス(インターラーケン)

インターラーケンのハイキングルート

スイスの中央部に位置する2つの湖。インターラーケンはINTER LAKEN、つまり2つの湖の間にある街。ここから登山鉄道でシニゲ・プラッテへ移動してハイキング!

 『米粒遊歩』のtop画像は、この時撮った写真を加工したもの!
 

スイス(ルツェルン)

湖のほとりのベンチに仲良く座る人たち

ルツェルンではリギ山を歩いたり、湖のアヒルたちを眺めたり楽しい思い出が沢山ある。ただ、写真を振り返って見た時に、良いなあって思うのはこういう光景。

この写真、すごく好きだ。
 

スイス(ツェルン)

交通博物館のサインを一同に集めた展示

スイスはミュージアムが充実している。公共交通網もとても充実している。

そしてスイス国内の公共交通に乗り放題or大幅割引が適用される『スイスパス』という交通手形がある。なんと国内の様々なミュージアムへの入場も無料or大幅割引となる夢のようなチケットなのだ!

これを振りかざして、スイスの誇る交通博物館へも行ってきた!

いやもう充実し過ぎで、とても1日じゃ回りきれない。また来ればいいさ、くらいの感覚で行くのがよろしいかと。見た中で一番気に入ったのはこのサインを集めたオブジェ。これ、ポストカードになってたらまんまと買ってただろうな。
 

スイス(シャフハウゼン)

ライン川と名物の水量の多い滝

ドイツとの国境付近の街。大きな滝が有名で、屋形船で滝の近くにある岩まで行って、その激しい流れを下から上から体験できる。乗らなかったけれど、見てるだけでも迫力満点だった。

 

スイス(ユッカーファーム)

ユッカーファームの入り口に居た看板犬ビーグル

ここはチューリッヒの郊外なのかな?

9月のカボチャのカービングの作品などが展示されているイベントの時に行ってみた。生搾りりんごジュースを樽からコップに汲んで飲んだり、ランチ食べたり。

膨大な種類と量のカボチャがあったし、カービングなどの作品群も完成度高すぎたし、いろいろ写真もあるのだけど、入り口辺りにいた犬が可愛かったので、まず見てほしい。小屋も樽だぜ。カボチャはトモダチ。ヒモは短め。
 

スイス(ザンクト・ガレン)

テキスタイル美術館の刺繍機械

2014年はスイスと日本は国交樹立150周年。

ザンクト・ガレンのテキスタイル美術館では『布』をテーマに『桜とエーデルワイス展』という特別展が開催されていた。ザンクト・ガレンは木綿やレースの産地。日本の繊維業界とも柄のデザインや布製品の輸出入で19世紀半ばから深い交流があったらしい。

そんなの初耳!

デザインに注目した交流が活発だったという点が面白い。

どう見てもコレ日本のだよね? これ中国の……シノワズリってやつ? というアジア的デザインや色使いの刺繍がザンクト・ガレン製だったりする。菊の模様や海老の絵…

日本から輸入したデザインをザンクト・ガレンでは早くから導入した刺繍機械で大量に生産して成功していたみたい。だからなのか、展示されていた作品はザンクトガレン製は機械織り、日本製は手製だったそうだ。

今では日本の刺繍工場もすごいクオリティで仕上げる精巧な機械が大活躍している。

でも日本の繊維産業の機械化の起源を辿ると、もしかしたらザンクト・ガレンに行き着くのかもしれない。

 

リヒテンシュタイン(ファドゥーツ)

ファドゥーツの街と高台に見えるファドゥーツ城

はじめての訪問時だって、もちろん切手目当てだった。

切手の発行は国益の大半を支える事業としても成り立っているらしい。切手博物館に大量の切手が収蔵されていて、購入できるものもある。隣の観光案内所ではパスポートに記念の入国スタンプを押してくれるサービス(有料)もある。二色刷りで珍しいからか、どっかの国で入国審査の時に『なにこれ?どこの!?』と聞かれたことがある。

丘の上のファドゥーツ城には現在も君主が暮らしている。

公式には認められていないとのことだけど、この城と街全体は『ルパン三世 カリオストロの城』のモデルなのだという噂も。って最近知ったんだけど。

オーストリア(フェルトキルヒ)

シャッテンブルク城から見たフェルトキルヒの街並み

リヒテンシュタインの帰りには、やっぱりフェルトキルヒによってカツレツを食べた。お城は小高い丘の上にあるから見晴らしがすごく良い。

敷地内には大砲が残っていたりする。もちろん今は使われていないが、どの国のどんな土地にも戦いの形跡があるもんだなと平和ボケした頭は思った。

 

スイス(ジュネーブ)

ジュネーブ湖の噴水とレインボー
ジュネーブ湖の噴水&レインボー!

国連の欧州本部のあるジュネーブ。なんかすごい人達が集まる街だろうという一方で、クラクションをふぁんふぁん鳴らしまくる車が多いのが印象的だった。

 

フランス(イヴォワール)

花と石づくりの可愛い家

レマン湖の真ん中にスイスとフランスの国境があって、たしかニヨンあたりから船で渡った。石を積んで造った建物が特徴的で、どの家も沢山の花を飾っていて、街全体が明るく可愛らしい印象だった。

レマン湖の名物の魚のフライみたいなのを食べようとレストランに入ったけれど、メニューがフランス語で何も分からん! 雰囲気で頼んだらビンゴ!

 

フランス(アルザス地方・コルマール)

建物の壁に描かれたコウノトリの親子と巣の絵

中世の町並みが残る可愛らしい建物が特徴的な街。ジブリの『ハウルの動く城』のモデルになった建物があるという情報を得て行ってみた。

そういえばどんな話だっけ? ということで行きの長距離電車の中で、iPadに入れておいた映画を見て予習して街に降り立つと、町並みはもちろんのこと、汽車や馬車までなにもかもそっくりで感動した。

ここアルザス地方はコウノトリで有名。くちばしが赤いのが特徴で、和名はシュバシコウ。

ヨーロッパ建築のファサードに描かれる絵は宗教画が多いように思うけれど、街のあちこちにコウノトリのモチーフがあって、このとおりコウノトリを描いた壁もあった。

そうして帰りにもう一度映画の『ハウルの動く城』を見て復習した。やっぱり町並みそっくりだねえと、あらためて予習と復習って大事だなと実感した。わたしの旅において、この予習と復習はある意味とても重要な経験だった。

 

スイス(ルガーノ)

ヘルマン・ヘッセ記念館にいたリクガメ

イタリアとの国境付近の街。郊外のモンタニョーラ村にある『ヘルマン・ヘッセ記念館』へ。

ヘッセはノーベル文学賞を受賞した作家。「車輪の下」や「荒野のおおかみ」などが特に有名だろうか。道具や水彩画に添えた詩の展示もたくさんあってとても充実していた。何度行っても楽しいはず。事実、また行きたい……

ひとしきり見終わって、中庭のようなところに出るとリクガメがいた。

どこから来たのか、何をしているのか、どこへゆくのか。

 

イタリア(ラヴェーナ・ポンテ・トレーザ)

露天に並ぶアフリカンアートのお面

【歩いて国境越えをする】というわたしのリクエストを叶えるべく、スイスの端の端までやってきた。川を挟んで向こう側はイタリアだ。橋を渡れば国境超え達成。

スイスアーミーが見守る中、橋を歩いた。スイスの物価は高いが、こちらイタリア側は物価が比較的安い。チーズやサラミを仕入れて帰るべし。

2013

ハワイ(オアフ島・ホノルル)

ダイヤモンドヘッドから見た真っ青な空と海

友人の結婚式に招かれて行ったというよくあるパターン。

海には入ってないけれど、ダイヤモンドヘッドには登った。ホノルルマラソンごっこして、レンタサイクルで走り回って、まあ楽しい思い出しかない。

でも森のトレッキングもしてみたいし、他の島へも渡ってみたい。

 

2012

韓国(ソウル)

ソウルのまちなかで見かけた黄色い顔に青い帽子をあしらった消火栓

たぶん焼き肉を食べに行ったんだと思う。

街をぷらぷらしてみたり、小高い丘に上ってみたり、スーパーへ行ったり。なにせ連休なんて滅多に無い頃だったから短期間で気軽に行けるところに行った。

で、なんでこの写真なん?って質問にはうまく答えられないけれど、なんだかどこの国に行ってもみんな同じようなことを考えてんだなあ(消火栓とか、キャラクターっぽい絵を描いちゃうよね)って思った記憶の一枚。

 

2010

中国(上海)

これ以前の写真は古いPCの中に眠っているかも…中国の写真は取り出せたら随時アップする。

 

2009

中国(上海、蘇州)

自分で手配したはじめての海外旅行。

小籠包、中国雑技団、カエル肉、タクシーのカーチェイス…楽しかったが、写真が無いのがやっぱり残念

 

2000

韓国(ソウル)

北側との国境付近が見えるあたりを見学したり、韓国冷麺を食べたり。こりゃここで言う旅とは違うね。そして写真も残っていない。でもこの時はじめてパスポートというものを手にしたわけで。

 

 

20年の時を経て

はじめてパスポートを手にしてから20年

はじめて自分で海外渡航の手配をしてから10年

これからの10年はどうしようか

 

旅はまだ始まったばかりのはず。そうであれと願う。

 

このブログを通してこれまでの旅を振り返りながら、これからの旅も充実させていこうと思います。どこかで誰かが読んでくださることが一番の励みです♬

 

20年のタイムトリップにお付き合いくださり、ありがとうございました!